パジェスタス島
野生動物のパラダイス。
パラカスは2007年の大地震で壊滅的な被害を受けている。
ペルー一のリゾート地として復活しているが何処か様子が違う。
新空港の着工を目指し着々と工事は進行しているが
観光客はほとんどがリマから車やバスで訪れる。
我々一行4人は19人乗りの小型機に乗り込み
いざパラカスへと向かったが乗客はたったの6名。
リマから35分。車で3時間のところに
リトルガラパゴスと呼ばれる動物たちの楽園がある。
小一時間の遊覧は十分に見る価値はあるが、
ガラパゴス諸島に一ケ月も滞在して動物や鳥を鑑賞した私には
そう驚くほどの島ではなかった
荒波が打ち寄せる岩場に体長70〜80㎝の
フンボルトペンギンが生息している。
海中では素早く泳ぐことが出来るのに
岩場ではチョコチョコとして歩く姿が愛らしい。
ペリカンに餌付けをしているオジサンの
写真を撮るとすぐにチップを要求される。
うっかりとしておれないのが南米の旅の面白さ。
旨いシーフードとひと味違う南米のリゾート。
いずれ高級ホテルが立ち並び復興を遂げるときが
早く来ることを期待する。
宿泊したリベタドールパラカスのホテルのレストランでは
盛り付けのセンスも良くセビッチェも
期待通りの味付けで食欲がより一層そそる。
ショートステイのバードサンクチュアリの島々に、
生命感に満ちあふれるタフな生活感に圧倒された。
2013年3月31~4月1日
隣の岩場にはアシカが群れをなし
オスの周りに数匹のメスが集まってハーレムを作っている。
寒流に生きる小魚は島々が格好の住処となっているが
それを狙って海洋生物が集まってくる。
魚の種類は日本で獲れるものとよく似ている。
パラカスの海岸に並ぶレストランの魚の塩焼きは
鮮度も良く身も締まり味もしっかりとして旨い。
全てが大まかなペルーではどこの土産屋でも値札が無い。
レストランの呼び込みも激しく、
ピスコ空港はナスカの遊覧飛行による地上絵見学に
多くの日本人観光客が訪れる。
パラカス半島の付け根のところにチャコ海岸が
ツアーの発着所になっている。
早朝の乗船所は多くの観光客が集まりどの船に乗るのか
ガイドが居なければさっぱり解らない状態である。
数隻のボートはそれぞれの観光客を乗せ8時頃に沖へと出発。
10分も走れば半島のペヘレイ岬にナスカの地上絵に良く似た
エル・カンデラブロの不思議な文字が見えてくる。
線の横幅4m線の深さ1mは塩分の濃い霧によって固められたため
消えることが無いらしい。
ボートは外海へと疾走するが心配していたほど揺れることはない。
多くの鳥が空を真っ黒にするほど飛び交うのが見えてきた。
赤茶けた岩肌の上部は鳥の糞で白くペイントされ
そのバランスが見事である。
アシカ・ペンギン・海鳥が無数に生息する姿に圧倒される。
ボートが近づくとアシカがいっせいに吠え、海鳥は激しく泣叫ぶ。
アシカたちが親子で楽しんでいるのに
勝手にやって来る人間どもは邪魔者とばかりに威嚇される。