ザキントス市は1953年の地震で
古い町並みは跡形も無くなってしまっている
地震前の姿を取り戻すことに
ほぼ成功し再現されている
ウォーターフロントは小さな漁船や
外国籍のヨットが浮かび
大型フェリーが行き交う
一日一便の島一周の観光船は
鈴なりではない乗客で出航している
シーズン中に活躍した船は来年の夏まで
ロープに繋がれイカリを下ろしている
海ガメの保護は自然保護団体の圧力で
全長14kmに渡って柵を設けて
立ち入り禁止となっている
地中海きっての海がめは2億年前から
この海で泳ぎ回っていたらしい
義理人情に厚い海がめは何十年経っても
故郷を覚えていて
産卵の為に自分の誕生地に
戻って来ると言う(6月~8月)
このラガナス湾を「海がめたち」が
古くから繁殖地にしてきた
海がめは夜、浜に上がって産卵
昼間は観光客のビーチパラソルの先で
卵をつぶされるのに脅かされている
ビーチは世界の数ある中でも
決して美しいとは言えない
町自体は喧騒に満ちた安っぽい感じが
する観光の町を早々に立ち去った
島最大のビーチ「ラガナス」は
日光浴で楽しむ観光客で賑うはずが
10月ともなると閑散としている
ヌーディストの姿を期待していたが
何処を探しても見当たりまへん
残念ながらレンズのふたを取る必要も無かった
港には大地震でも倒れなかった建物が
漁師の諸語聖人として祭られている
何処の国でも同じ悩みは
観光開発と自然保護のバランスである
多くの観光地で今後の課題として
取り上げられている
島の滞在中には期待していた
「海がめ」には一匹もお目にかかれなかった
カレタ・カレタ
caretta caretta