ウベア島
カラフルな教会に黒い肌が良く似合う
島民は皆、旧知の隣人のような
暖かさで接してくれる
「海の宝石」と呼ばれている島
静かでのんびりとしている島の空気に
溶け込み何もせずに時が過ぎていく
台風の進路からそれて飛行機
(50人乗り)は
予定通りウベア空港へ
空から見るウベアの海の色は
世界で二番目に感動した
「エッ!一番は?」
「キリバスのクリスマス島」ですワ
ニューカレドニアの北端に位置し
赤道にも近いこともありヌメアより暑い
パウダー状の白砂は
顔にペインティングできるぐらい細かくて白い
海の色は太陽の光を受け刻一刻と変化していく
まさに「天国に一番近い島」
神が舞い降りるにふさわしい島である
空と海と白砂 それ以外に何も無い
ホテルのアクティビティーも何も無い
ヨットもカヌーも…水平線まで海と空
「釣りは出来ますか?」「NO」、
ホテル所有の船も無い
ただのんびりと自然と共に
過ごすのがウベア流
農業をするでもなく
漁業をするのでもない
何もせずに過ぎていく一日
神さまがくれた天国の島であるが
私の年齢もぼちぼち天国に近づいてきている
貧乏性な私たちは何もせずにはおられない
さっそく島内へと出かけた
ガイドブックにも無いのが
ウベア島の独立戦争時のモニュメント
(1988年)
島は3人の大酋長で治められている
フランス政府との戦いに敗れはしたが
のんびりと暮す生き方も悪くは無い
今日の平和は19人の犠牲者を
出していることなど知る由もない
北の道路端に祭られている慰霊塔を
見て島の歴史に胸が痛む
翌年の1989年に独立戦争の
リーダー「チバウ」までも処刑されている
この島だけは
フランス政府の法律も及ばない
島独自の法律が支配しているらしい
飛行機も飛んで来ない事も日常茶飯事
ストライキも時々あるとか……
10年前まではウベア島とムリ島であったが
やっとコンクリートの橋で繋がれた
ムリ橋から見るレキン湾の砂浜は限りなく
白いビーチと輝くようなブルーの海
新婚さんの憧れの砂浜は
将来を語り白砂に指で描いた♡マーク
私たちは唯眺めているだけでごちそうさん
島を縦貫する一本道の舗装道路が
南北に続く
日曜日は着飾って島民は教会に集う
ウベア空港に到着する・エアーカレドニア
ウベア空港荷物は左側から出てくる
パウダー状の白砂
砂を丸めて遊ぶ子ら
頭の上に乗せても崩れない砂
ムリ橋の下のビーチで泳ぐ島の子供
島民の家屋
村のレストラン
ホテルのテラスで読書にふける小鉄
19人の慰霊塔
犠牲者のメモリアルボード
10年前に繋がったウベア島とムリ島
ウベア島で一番のビーチ
光によって色が変わる
白砂と海の色のコントラストはため息がつく
日曜日は教会へ仲良く記念撮影する小鉄(右)
南洋杉に囲まれたムリ島のカラフルな教会
教会の内部
ムリ島の教会
急流で泳ぐ子供
投網で魚を獲る親子