ディナーショーは毎夜行われる

海上レストラン

船に乗ったコーラス隊

バレンタインプレゼント

小鉄とサム

そろそろ夕食の時間だ

ドアをロックして一歩歩き出したその時
どこからとも無く聞こえるてくる歌声

船に乗ったコーラスグループの見事なハーモニー

部屋へと飛んで引き返しテラスへ出た
テラスから眺めるロマンティックな光と影

まるで天国の海を「ノアの箱舟」に乗って
進んでいるような幻想的なワンシーン

たいまつの光が船を浮かび上がらせ
すべるように海上を消えていった

なんと素敵なプレゼント
5人がかりで飾り付けを終えると
音も無くスタッフは消えていった。

今、出て行ったのは
天使の使いか？

赤いリボンでオシャレした白ワインが
グラスを携えて我々の帰りを待っていた。

嬉しいネ、…と心からそう思った。

期待もしないプレゼントは人を喜ばす。

旅人は今日の日の出来事を
土産話のひとつに加えるだろう

2月14日、二日目の夜を島で迎える
「今年はチョコレートのひとつも無しやなぁ」

と何歳になっても気にかかる義理チョコの数

スタッフのガイドの「サム」は
忙しそうにコテージを回っている

ドアを開けると「アッ」と驚く
ブーゲンビレアで作った花のハートマーク

チョコレートの花束の横には

竹で編んだ極楽鳥と葉っぱに刻まれた
「Ｈａｐｐｙ　Ｖａｌｅｎｔｉｎｅ」と…。

心憎い演出は我われをしばらく釘付けにした

余韻を残す耳の奥には何時までも
先ほどの歌声が残っていた

これぞ正に
「ハッピーバレンタインデー」

3月14日のホワイトデーは誰にお返しをしようか？

バレンタインディ-