エピローグ
超大型の流氷
ふとスープ皿を見ると例外が一人、
いつの間にかスープ皿の底が見えていた
その人の名は古谷守夫
マンママンマ(美味しい)と連発していた
何でも食する小鉄(女房)も
流石に首を横に振っている
親しみを持てるイヌイットは
カラフルの家の中で多くのファミリーに
囲まれて暮らす
島民が作るディナーツアー(4000円)を
見つけて島のガイドの案内で
クルードス(70歳)さん宅に伺う
屋内は趣味のよい手工芸品に
珍しい食器類が並ぶ
氷の国の僅かな緑の土地を見つけて
「グリーンランド」とは
良く名付けたものだ
浮遊する氷のオブジェは
連日変化をみせ明日はもう
同じ氷山と出会うことは二度と無い
ヴァイキングの史跡を訪ね
4000年の歴史をたどる
氷河の崩れ落ちる瞬間は感動もの
氷河探検右端が筆者
氷河の上を飛ぶヘリコプター(20人乗り)
ヘリコプターより撮影
カコっトからナルサルサークへ帰るヘリコプターから撮影
クルードスさん宅から帰る
カズ・ミドリ・シゲコ・ガイド
夕日に輝く港町
ぷルーンとレーズンのゼラチン寄せ
元気な町の子等
アザラシのスープ
早朝朝もやの中に現れる船と氷山
氷山から滝が流れている
一周800mの大きな氷山
毎日変わる氷山のオブジェ
デザートは珍しい一品
プルーンとレーズンのゼラチン寄せ
程よく甘さの逸品はあっと言う間に
全員がご馳走さん
味はともかくとしてイヌイットの
お宅へ伺えただけでも感謝
孫のアブチャ(1才)が愛嬌を
振り舞いて私たちを歓迎してくれる
人それぞれ好みは違うものだ
少しは口にする者,
旨いと言ってお変わりする人
流石に血生臭いスープは
誰も手を出さなかった
極寒の冬を乗り切るには
動物の栄養源は必要なのだろう
ディナーはアザラシの
オーブン焼きとそのスープ
2~3年前にアラスカでその肉を食してから
強烈な独特の臭いで敬遠している
折角だから少しは箸をつけたが
他の者には「アザラシの肉」とは
知らさなかった
2009年7月31日~8月4日
旅の鉄人 池内嘉正
小鉄のひとり言
生まれて初めて見た氷山,フイヨルドのクルーズなんてまるで夢の世界。
氷河の崩れ落ちる瞬間に出会えた事は心の残る感動シーンでした。
食後の散歩は10時を過ぎても
白夜の港町に子供たちの声が響く
全てが大体で大まかなところがいい
島では「イマガー」(大体)と
使われあまりあくせくしないところが
旅の楽しみ方かもしれない
女房たちはお土産に頂いた
手作りのビーズの小物に喜びいっぱい
グリーンランドの旅は
期待以上に旅人の心を満たしてくれた
ナショナルフラワーの
ニピアシックが可憐に咲き
沈む夕日がカラフルな家々を輝かせる
極寒の冬が過ぎ短い夏の主役は
路傍に咲くキンポウゲや
マーガレットにタンポポ
港の入り口にまで氷山はやって来る
絵のような現実の世界
極地に暮らす人は日本の二倍もする
物価に驚きもしない
とてもファンタジック氷河
氷 河
クルードスさんの家
クルードスさん(70)の孫アブチャ(1才
お土産に頂いたビーズの小物
アザラシのオーブン焼き