マ ヘ ビーチ
宿泊先のウラはマへビーチ
オレンジ色に染まるサイリービーチ
夕焼けに染まるヤシ
黄金の塔
黄金の塔
小鉄・中央ホテルの奥さん・食堂のおばちゃん
マッサージのお姉ちゃん
レストランも靴を脱いで上がる
暗くなる前に早くここから
脱出しなければアブナイと察知
息も絶え絶えに小鉄の待つ車へ辿り着いた
シャツもズボンもビッショリと
水掛祭りの二の舞
「観光客は来るの?」
誰も来た事が無いとの返事に驚いた
細い丸太を組んだハシゴ,岩の途中まででもう足は動かない
落ちれば大怪我のもと 何とか黄金の塔はカメラに納めたが
片手で岩にしがみ付き右手だけででシャッターを押すありさま
もう写真の出来不出来はどうでも良かった
昔気質の意地がムラムラと湧いてきた
小鉄はとても付いて来れそうもない
一人で車へ戻る オレ様は上を見上げて
気合を入れて登り切った
運転手は大きな岩の上に立って
景色を楽しんでいる
ここへ来いと……
もうこれが限界と判断
何処を見渡しても塔の姿も形も見えない
「何処にあるの」
不機嫌そうに上を指す運転手
ここからは急な石段を登る
私の荷物など見向きもしないで
さっさと登って行く
滝のように流れる汗
途中一度はやめようかと思ったほどだが
ここまで来て止めたら男が廃る
カメラ2台と三脚を持ち
6時過ぎにタクシーで出発
タクシーは日本車の4WD
やっと車が一台登れる道幅と急な坂道
聞いていた話とエライ違う悪路
サンセットの時刻も刻々と迫ってくる
車がユーターン出来る場所でストップ
マサージ店で見た一枚の写真
「この塔は何処にあるの?」
「北の山の上」
「じゃ今から行こか?」
ちょうどサンセットに間に合うし……
頂上まで簡単に車で行けると言う
この言葉を信用したので大変な目にあう
タオ島のレストランやスーパーでは
靴を脱いで上がる所が多い
店内は清潔で気持ちがいい
少しのチップでも両手を
胸の前で合掌されると嬉しいものだ
合掌する事をタイ語で「ワイ」と言う
「ここは何処?」と不思議な顔つき
好奇心も良いが危険な事は
ほどほどにしなければと身をもって体験した
下山途中から撮った一枚の美しい
オレンジ色の空が印象的だった
黄金の塔に仏の心を見る