第23弾 ご島地グルメ 長崎県壱岐

クエ

壱岐の華 酒造 初代嘉助 米麹を使った麦焼酎

新しく樽仕込みの五年物

海鴉は樽の香りがまろやかに広がる焼酎とは思えない

ほどの味は地元でも人気の焼酎

壱岐 クエ

博多港からジェットフォイルで65分、25年ぶりに訪れた島は

昔の面影も無い程、開発されている。11月の好天気に恵まれ

どこへ行っても抜群のロケーション

小島神社

干潮時の前後数時間だけ参道が現れ歩いて参拝することが出来る小島神社

壱岐の「モンサンミッツシェル」と呼ばれ人気のパワースポット

この島全体が神域とされているので小枝一本島外に持ち出せない慣習がある中

参道では小さな岩牡蠣「雪花」の採集をする島民

美味そうな小さな岩牡蠣は今が食べ頃だが5月のウニはもっと美味いと味覚をくすぐる

ランチは「海鮮丼」と「イカ丼」

水槽にはアラ「クエ」や赤ハタが泳いでいる人気寿司店。

イカの王様アオリイカは、もちもちとして舌にまとわり付く鮮度

その上細かく切り目を入れた食べ易さが文句を言わせない

 

イカ丼                                    海鮮丼

海鮮丼は島のマグロ「こしながマグロ」は上品な中トロ

鯛に・カンパチもマグロに負けまいと丼の上で箸を待つ活きの良さ

夕食は特別注文のクエのフルコースが待つ平山旅館

小鉄 女将さん 筆者

アラ(くえ)と一緒に運ばれてきた赤ハタの姿作り。

見ただけで美味そうな赤ハタ・ブリ・ヒラマサ・スマガツオにハガツオ

イサキ・ハガツオのたたきの真ん中に王様のクエが“で〜ん”と控えている

別皿にはクエの肝がごま油と塩を纏ってお待ちかね

今夜は壱岐の海のオンパレード 調味料はポン酢に小ネギ・醤油はわさびと生姜 

ポン酢には壱岐産のカボスを絞ると香りが匂い立つにくい味 

もてなしの包丁さばきと盛り付けの華麗さは平山周太朗料理長の腕が際立つ

まず濃厚な肝を舌の上で転がし味を確かめる“う〜ん” “これだ”

美味しさに理屈は要らない 俺の口は島を股にかける島食人だ 

おぉ!おぉ!? この旨さ

舟盛の上で箸が迷うがクエの刺身をポン酢で頂く、お次は握り寿司の登場 

炙りは脂の乗りを引き出し舌が飛び跳ねるほど旨い クエの唐揚げは文句なし 

鍋はクエの常道、鮮度抜群の逸品には言葉を失い黙々と箸が進む

上質の脂とゼラチン質が纏わり付き、胃袋が大漁旗揚げ喝采している

今夜はきっと胃腸薬のお世話になるだろうと考えるのはまだ早い

脂味と旨味がキラキラと輝いている鍋の中に雑炊がお待ちかね

★★★

クエの雑炊

最後の一粒まで胃袋に消えて行く クエるだけ食った今夜の晩餐、

小鉄もお腹を摩って“ごちそうさま” 赤ハタには悪いが今夜はクエの一人勝ち 

ご当地感: 4.8/ 味:4.9 価格:4.7/ サービス:4.8/ 雰囲気:4.8

2023/11/8-10 No 80

 


▼ 画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。 (撮影日 2023/11/8-10)

  

Photograph by Yoshi Ikeuchi

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