第30弾 ご島地グルメ 広島県因島
広島県 因島 2024/4/18 人口19,848人
生口島から因島への移動手段に戸惑う
すぐそこに見える島も港によっては遠回り
フェリーの本数も不便、生口島の赤崎港から因島の金山港へ
フェリーで8分、料金80円土生港へ行くバスは1時間後
どこの島も交通は不便、最近は自転車の観光客が多い
タクシーを呼んでホテルまで
ホテルは何と標高158mの山の上とは情報不足
見晴は最高だが港までの送迎はその都度ホテルがサービス
因島は戦国時代の村上海賊が日本遺産(2016)に認定され
適切な英語表示がない為、MuraKami KaizoKu と表記されている
村上海賊が築いた海域、伝統を受け継ぐ文化はこの地に多く残っている
有名なポルノグラフィティ(歌手)はこの島が故郷
ファンが今も数多く訪れ島の宣伝に大きく貢献している
島グルメフェスタ参加者の募集行い、積極的に島の活性化に向けて
イベントにも力を入れているのが解る
海産物は瀬戸内海の海水が綺麗になり過ぎて魚の餌が減少
神戸辺りでもイカナゴが獲れなくなり
この因島でも昨年までタコが不漁であったと嘆く
通り掛かった箱崎鮮魚店の店主、箱崎實子(71)さんと立話し
珍しい生簀での販売、鯛、オコゼ、ふぐ、カワハギ、タコ、アオリイカが
生簀に泳ぐ 箱崎さんの知人も交え、井戸端会議に花が咲く
“この店の魚を食べさしてくれる店を紹介して”…と「伊呂里」を紹介される
予約の6時にホテルの車で送って貰い“大阪の池内です”と席に着く
お願いしておいた新鮮な魚たちがキラキラと輝いてお持ちかね
早速、カワハギの薄作りから頂く
ポン酢と肝入醤油にワサビを付けて
久しぶりのカワハギをじっくりと噛み締めて味を確かめる
美味すぎる味に顔がほころぶ
骨の部分はあら炊きで登場 シコシコと骨までしゃぶる
箸では間に合わず両手でむしゃぶり付くような感じ
なんといっても鮮度が違う
活もんごイカは刺身とゲソ天 “う〜ん”と無言でうなずく二人の笑顔
店には常連の地元客の5人連れと親子連れ
“商店街の飲み屋も中国人の営業が増えてきた”と、時代の変化を賑やかに話す
“ハゲのキモはいつが美味い”とか
“ふぐの皮の唐揚げが美味いよ”などと
そんな時に女将さんが“大阪の池内さんって、
あの日本の島の本の方ですか”?
と尋ねられ、エッ何で知っているのですか?…と驚く
やっと思い出して、25年前に来た店だったとは
縁とは不思議なものだ
あの魚屋さんに出会わなければ他の店に決めていたかも⁉️
まるで吸い寄せられるように再会した店主の村井勝正も喜びの歓待
“ちょうど80になりました”
あの時は開店3年目ぐらいで無我夢中でしたと
世の中は不思議な出会いがあるものだ
これだから旅はやめられん
最後のしめはキスの天ぷら
さっきまで泳いでいた魚は磯の香りを乗せて
サクサクふわふわの食感は島ならではの絶品
暖簾の前で記念写真“お互い100まで頑張ろう”と
御馳走さん
ご当地感: 4.8/ 味:4.8/ 価格:4.6/サービス:4.7/ 雰囲気:4.7
2024/4/18 No 105
めっちゃ うまい ご島地グルメ
旅の島食人 池内嘉正
▼ 画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。 (撮影日 2024/4/18)
Photograph by Yoshi Ikeuchi
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