離島60めぐり---第45訪島(4)
生口島(いくちじま)
●芸備群島_広島県 生口島出身の日本画の巨匠といえば平山郁夫画伯。
瀬戸田の風光に包まれたところに『平山郁夫美術館』がある。
平山郁夫美術館
近代的な和風建築、ロビーもフローリングでゆったりとした建た住まいだ。
幸運にも新収蔵の大作『求法(ぐほう)高僧東帰図』の公開日だった。
「東へ東へ…」のタイトル。
天竺(てんじく)への求法の旅を果たし、中国の東に向かって砂漠をいく僧侶の集団を象徴的に描いたものだ。
大下絵から本画へ、転写紙をはさみボールペンで強くなぞる。
転写された線は、水に触れると消える様になっている。
画伯独自の画法。
久しぶりに見る迫力ある絵画にジッと見入り身動きひとつ出来なかった。
平山芸術の神髄に酔い、感動と感激に満ちた2時間のドラマだった。
―鉄人おススめの美術館…。