離島60めぐり---第52訪島(5)
仙酔島(せんすいじま)
●広島県 宿舎のスタッフの琴の音色を聞きながらの優雅なひととき。
そういえば、あの名曲「春の海」もここで生まれたのである。
静寂ななかに波の音、風の音、そして星の輝き…部屋にはテレビもなく時は静かにゆっくりと流れ、自然に包まれいつの間にか深い眠りに…。
さわやかな朝の目覚めに身も心もスッキリ。
宿の自慢の「海水風呂」に直行。
目の前の瀬戸内海の海水を地下パイプで汲み上げて沸かしてある。
最近「タランテラピー療法」がにわかに注目されている。
アトピーやあせもに効果があるといわれている。
この風呂がこれまた“ごちそう”、他にも五つの風呂がある。
4階の展望風呂で瀬戸内のおだやかな海を眺めながらの朝風呂。
俗世間の「アカ」をきれいさっぱりと洗い流してくれる。
朝風呂あがり、朝日を浴びながらゲタを鳴らして歩く。
昨日の「海の散歩道」は波静かで凪の表情…春の海 ひねもすのたりのたりかな…。
風情豊かな一度は訪れたい鉄人おススめの島。
帰りの渡営船の乗り場で、クルーザーの運転をしていた丸山さんにバッタリ。
「60島が終わったら、61島目に、また来てくださいネ」と丸ちゃんのうれしいセリフ。
宿舎の皆さんに感謝をささげたい。
おおきに、また来まっせ…。
宿舎前の春の海
『春の海 時間(とき)を忘るる 仙酔島』