離島60めぐり---第1訪島(2)
石垣島(いしがきじま)
●八重山諸島_沖縄県 八重山諸島の中心
私は1999年9月19日で六十歳になった。
“濡れ落葉”になるつもりもないし、
逆にシャシャリ出て若者たちに嫌われるつもりもない。
むしろ、還暦を迎えて“第三の人生”にチャレンジしたくて『六十歳で六十の離島の旅』を思いたった。
私の年代の多くの人がそうであるように、激動の20世紀を馬車馬のごとく生きてきた。
これからの21世紀へ新たなる“出発”としたいと思いつつ旅に出た。
1月20日、日本一周六十島“還暦の旅”へ出発。
関西空港JTA85便11時15分発石垣島行き。
となりのシートには我が人生の伴侶、小鉄(女房のミドリ)。
石垣島をスタートの地に選んだのは、この島に22年前(1977年)に訪れ、私は自然の神秘と鳥や蝶、草木や花の美しさにも魅せられたからである。
以来、生まれも育ちも大阪の私には“第二の故郷”となっている。
8年前に友人の狩俣浩正、識名孫幸、真喜志茂春氏らとシロウト軍団で島にプライベートガーデンを造った。
文字通り手作りの造園だった。
趣味が高じて「ガーディニング・コーディネーター」とか「樹医」にチャレンジ、入れ込み型の私は、大好きなゴルフを通じて石垣島に在住の狩俣氏とこのミニガーデンで『石垣島ジュニアゴルフ育成会』を発足した。
その関係でここ石垣島は特別の感慨をもっている。
さて那覇から西に430キロメートルの石垣島は、あの世界チャンプ具志堅用高さんの生まれた島でもある。
とにかく自然を満喫するだけに執着しておきたい島。
「何もしない贅沢」がここにはある。