離島60めぐり---第2訪島(3)
竹富島(たけとみじま)ハイビスカス
●八重山諸島_沖縄県 竹富島といえば『安里屋ユンタ』という哀愁をおびた民謡が有名だが、
これは255年前にクヤマという絶世の美女が求婚する役人たちに目もくれず「結婚するなら島の男がいい」としたことを歌ったそうで現在九代目の安里(あさど)弘助さんにうかがった。
安里屋(アサドヤ)
♪サー君は野中のいばらの花か…マタハーリヌ、チンダラカヌシャマヨ…本場で独特の哀調の『安里屋ユンタ』はいつまでも耳に残る。
つまり「本物の民謡を本場で聴く」というのも忘れていたゼイタク。
これも値打ちがある。
島の南側は「星砂の浜」だ。
有孔虫の化石がみごとな星の形になっているもので、ぜひ探してみたい。
私もたくさん拾ったが、これを持ち帰ると幸せになるという。
六十歳になって浜辺でいまさら「星の王子さま」を気取る気はないが、こんな御時世だから「幸せになる」と聞くと思わず無我夢中になって探してしまう。
誰もみていないのだから、思い切って少年に戻るのもいい。
この島は「星空の美しさ」でも有名。
夜空の満天の星の輝きは「いまさら大阪になんか帰れるか!」と思ってしまうほどだ。
日本中がダイオキシンなどで騒がれているのがまったくウソみたいなすがすがしさ。
これだけでも命のクリーニングになる。
ここの集落は国の町並み保存地区(重要伝統的建造物保存地区)にも選定されており“もっとも沖縄らしい島”といわれている。
竹富島の民家
2月に咲くヒガン桜