離島60めぐり---第4訪島(3)

 波照間島(はてるまじま)

●八重山諸島_沖縄県  日本で一番“宇宙に開かれている場所”八重山諸島の波照間島には石垣空港から琉球エアコミューターで25分。
高速船で50分。

赤道に近く、平坦でジェット気流や、夜空を照らす街の明かりなどがほとんど無いので、特に2月から6月にかけては南の水平線上に南十字星がクッキリとみえ、サザンクロスの美しい輝きを見る。
天文観測に最適の島だ。


夜7時、民宿の女将さんが車で島の南東にある『星空観測タワー』(月・祝定休=入館料300円)に案内してくれた。
タワーでは館長の新城勝さんの波照間島の夜空の説明のあと、屋上で星空をながめる。
202ミリメートル屈折式天体望遠鏡で北極星から南十字星までさまざまな星を観測できる。
初めての体験にウキウキ…。


私が訪れた時は40倍のレンズで月のクレーターまでくっきり見えた。


土星は雲にかくれて肉眼では見えないときでも、600倍のレンズでは「土星の輪」もはっきりと観測できる。


これが楽しい。新鮮な経験だ。
私は久しぶりに少年にもどり、歳を忘れ、時を忘れ、浮世のしがらみを忘れて満天の夜空にキラめく星に心を奪われた。
1時間30分の“タイムスリップ”は感動ものだった。


この「星空観測」は島に宿泊する必要がある。

そのためには島の民宿『星空荘』(1泊2食5000円)は、いずれも素朴そのもの。
リゾートホテルのようなサービスはあてにしないことだ。タオルやパジャマを持参したい。


星空観測タワーの近く高那崎には、北海道から沖縄までの日本全国の都道府県の石を持ち寄り、昭和47年の祖国復帰を記念して造られた『日本最南端の碑』が建立されている。

日本全国から集めた石


日本最南端の碑


島の西側にある人気NO1の白砂の美しい『ニシ浜ビーチ』。太陽だけがその位置を変えながら純白の砂浜に、熱い日差しをふりそそいでいる。


海の色と砂浜のコントラストはまぶしすぎる。
ジッと海をみつめているだけで十分。

小鉄(女房)もただウットリと海をみつめている。
これほどうつくしい海に出会ったことはない。

もういちどゆっくりと訪れたい、おススめスポット。


美しい西の浜海岸

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