離島60めぐり---第16訪島(3)
屋久島(やくしま)
●鹿児島県 そのほか『志戸子(しとこ)ガジュマル園』なども素晴らしい。
ガジュマルとは馬のしっぽのような気根がたれさがりジャングルを連想させる亜熱帯植物。
1本のガジュマル
昼も暗いほどだが、あの『白谷雲水峡』の幽玄なまでの自然のド迫力にしびれてしまって、何を見ても無感動という贅沢(ぜいたく)な状態なのだ。
夕食は「本富(もっちょむ)亭」で“屋久島の味”にひたった。
おやじに島のものだけをリクエストした“お任せバラエティー”だ。
「はおらきサラダ」(屋久島山菜でほろにがい味)
「トビ魚の空揚げ」(島でしか味わえない。羽根までカラッと揚がり目板カレイより身も豊富で頭からしっぽまで残すところがない。オツな味である)
それに「バナナの天ぷら」など他に2品。
これらも“世界飯(い=遺)産”にしたい味わいだった。
とび魚の空揚げ「本富亭(もっちゃむてい)」
翌朝は10時すぎにゆったりとチェックアウト。
この“フレキシブル・タイム”は個人旅行の良さ。団体のツアーではこんな自由はない。
『屋久島焼』のご主人は東京からこの島に移り住んで20年という。
備前焼や種子島焼とも違った重みのある焼き物で、どこか上品。