離島60めぐり---第16訪島(4)
屋久島(やくしま)
●鹿児島県 島の南西にある日本の滝百選にも選ばれた『大川(おおこ)の滝』は落差が88メートルあり、200以上ある屋久島の滝を代表する名瀑。
滝壺には平家の落人が財宝を埋めたという伝説が残っており、その「黄金」がなまって「おおこ」になり「おおこ(大川)の滝」となったという。
他に「千尋(せんぴろ)の滝」など2ヶ所を見学。
“どうやら見る順番を間違ったな…”と感じた。
滝を見るときは小さい滝から順に見て行くと最後に感動が大きくなる。
滝を巡っている途中で雨の中、若い娘が二人歩いていた。
聞くと「青森からの卒業旅行」という。21と18歳の姉妹でバスと足で島巡りをやっているのだが、なにしろ島のバスは本数が少ない。
還暦の年代は若い女性にはやさしい。
小鉄(女房)が「よかったら乗りますか?」で同乗し、にぎやかな車中となった。
二人はこの朝、4時半に起きて『平内海中温泉』にいってきたという。
屋久島はけっこう温泉があるが、海底からお湯がわく珍しい温泉。
干潮時の前後2時間だけ海中からあらわれる天然の露天風呂で、もちろん“混浴”である。
磯をコンクリートで固めただけの素朴な湯舟につかれば、はるか沖合にトカラ列島の島影が見えたそうだ。
フムフム…と思わず身を乗り出して聞くと「水着もバスタオルも使用禁止」だったそうで純粋のスッポンポンの混浴…。
島の親父さんたちも毎朝来るらしい。
そこに21歳と18歳の乙女。
この次ぎは絶対に行くぞ!平内海中温泉に…。
足腰の丈夫なうちに、是非おススめの島。
弥生杉(世界遺産)と小鉄