離島60めぐり---第21訪島(2)
利尻島(りしりとう)
●北海道 自然とたわむれる、感動がいっぱい
空から『利尻富士』を見たくてちょっと贅沢に空の旅。
19人乗りのエアー北海道。稚内空港からわずか20分。
日本百名山のひとつ利尻山(1721メートル)は島の中央にそびえ、雄大な姿に感動をおぼえる。
島は一周道路が完璧に整備されている。
東海岸にはペシ岬展望台、夕日ヶ丘展望台など、利尻の自然を目の当たりにできる景勝地だ。
日本名水百選にもなっている。
『甘露泉水』は古くから“命の水”としてハイカーたちに親しまれている。
鴛泊(おしどまり)港近くのしゃれたペンション「群林風(ぐりーんういんど)」のご主人黒川健一さんが夕食の居酒屋へ案内してくれた。
早速あれこれ注文を済ませたところに、黒川さんがあたふたと飛び込んできた。
どうやら予約したのは『こぶし』という店で、我々があがりこんでいたのは『力丸』。
ペンションの奥さんが予約した店とは違っていたらしい。
「お詫びに、時間があれば夕陽でも…」と黒川さん。
時間はタップリありまっせ。というわけで食事の前に、「地元の人しか知らないとっておきの海岸」に案内してくれた。
まさに“感激ポイント”で、空が真っ赤に染まる感動の色を楽しみ、これもまた“利尻の御馳走”だった。
利尻島の夕日の美しさは"もうひとつのご馳走"
居酒屋『こぶし』で腹半分にしてさきほどのフライングした『力丸』へUターンした。
店の主人が大感激してくれた。なに、これが義理と人情の“浪速男の心意気”でんがナ…。
心のこもった郷土料理、良き仲間…夜空には手の届きそうな満天の星。
この夜の北斗七星は特に輝いてみえた。
その道案内でブラリブラリとペンションへ。