離島60めぐり---第30訪島(3)
父島(ちちじま)
●小笠原諸島_東京都 大阪を出発する時から予約しておいた島めぐり。
「南星丸」の船長佐々木武一さん(77)はあいにく体調が悪く、出航できない。
島の人はもちろん、小笠原を訪れた人なら誰もが知る有名人。
それで仕方なく別の船を予約して『島めぐり』(8000円)はまさに感動の連続!
海がエメラルドグリーンからコバルトブルーに変わり、やがて紺碧(こんぺき)になる…。
父島の南西1キロメートルに浮かぶ無人島「南島」に上陸。
隆起サンゴで出来た世界的にも珍しい小さな島。
ナギの日にしか上陸できない。
接岸して少し坂をのぼると海岸は独特の象牙色に縁どられた四方300メートルほどの天然のプールになっている。
小笠原諸島の南島
そのエメラルドグリーンの海と砂浜の色のハーモニーの見事さ…筆舌に尽くしがたい“美しさ”だ。
「この島こそ日本の楽園…」と私は鳥肌が立つほどの感慨に襲われた。
シュノーケルをつけて魚となって、魚たちと一緒に泳ぐひととき…透明度はバツグンだ。
これまで訪ねた29の島にはそれぞれの“魅惑の顔”があったがここは文句なし「鉄人の太鼓判」NO.1だ。