離島60めぐり---第32訪島(4)

 鷹島(たかしま) 

長崎県  作者の岡部耕大氏は鷹島の向かいの松浦市が故郷。
劇は壱岐、対馬、平戸、鷹島が舞台になっている。
ちょうどこれから私が訪ねる島々なので感慨深い。


ストーリィは太閤秀吉の朝鮮遠征への野望を防止すべく「武士(もののふ)の旗」のもとに島の豪族たちが集結。
毬亜(まりあ)姫を頭領とする松浦四十八党の権力に抵抗し散る哀しい物語。

それでも秀吉は野望を決行したのだ。


『西海国立公園』は、その劇中に毬亜姫が「ほんにここからの夕暮れの風景は、空から神がほほ笑んでいるような風景じゃ…」というセリフがあるほどの美しい眺め。
「動くとは、傷つき、傷つけられることである」(源平盛衰記)と学んだという作者の言葉を思い出した。


島の歴史をその島の舞台で見ることが出来る“偶然のチャンス”に久しぶりに感動。

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