ロシア連邦 サハリン島(樺太)_夜行列車でティモフスクへ492km
- 2008年1月19日(土) 13:59 JST
- 投稿者: tetujin60
- 表示回数 7,101
ティモフスク駅構内
暗闇の中ジープに荷物を積み込む
ニコライ氏の愛犬
迎えのソ連製ジープ「ガズー(1953型)
停車は30分
ティモフスク駅に到着午前7時
ユジノ・サハリンクスの果物屋
夜の景色
寝台列車で読書にふける小久保さん
寝台列車で音楽を聴く筆者
寝台列車でほっとひと息
寝台列車の棚
日本の機関車 D-51
夜行列車の切符
ユジノ・サハリン駅
下り1号 ノグリキ行き夜行列車
汽車のスライドショー
到着駅の一時間前には車掌が各コンパートを
ノックして知らせてくれるので安心して休める
午前1時,夜中のトイレは
閉錠されているのも知らず
ノックを重ねる
車掌もなかなか起きてくれない
もう辛抱堪らずデッキに置いてあった
石炭を運ぶバケツに失礼した
「エライスンマヘン」
「シッコウ猶予」で頼みます
車内は禁酒禁煙だが持ち込んだ愛用の焼酎を
「グビリ」とラッパ飲み
「飲まなきゃ寝られまへん」
今度は小腹が空いてきた
朝食用に買っておいた「リンゴ」を
袋から取り出し,真夜中に
音を立てないようにカブリついた
-翌朝は皆が知っていた-
「ガタン・ゴトン」と発車の合図も無く出発
車内販売は唯一コーヒーと紅茶
ロシア語でチャイ(10p 45円)をご馳走になる
ほっと一息ついた頃,睡魔が襲ってきた
深夜は外気が入り肩の当たりが冷え込んでくる
「寒い…」と目が覚める
防寒ズボンを肩に巻きつけた
車内は暖房が強すぎる
汗が滴り落ち防寒衣も全て脱ぎ捨てる
下着は汗でびっしょり,身体はグッタリ
夜汽車のロマンチィックな旅どころか
熱気に曇るガラス越しにやっと席に落ち着く
石炭の煙を吐き粉雪が舞い散る夜行列車
カメラを向けると警備員が手の平で静止される
「なんでやねん」
まだまだソ連時代の名残りか空港も駅も撮影禁止
同行の小久保君が小用があるので
先に言ってくれと
指定された1号車に向かう
パスポートと乗車券を美人の車掌に渡したが
反対の方向を指さしている
最後部の12号車の間違いらしい
「こらぁエライコッチャ」
薄暗い凍るプラットホームを12号車へ急ぐ
急な乗降口,満身の力を込めて
二つのカバンを押し上げる
気温はマイナス10度
サハリン:東部本線、北部横断線、
下り1号20:40発北のノグリキ行き
ティモフスク到着は翌朝07:21分
夜行列車に乗るのは40数年振りだ
小鉄も中学の修学旅行以来だと
懐かしい思いで深い夜汽車の旅となる
ホテルの隣がユジノ・サハリンクス駅で
大助かりだが
乗車券は全てロシア語で書かれているので
名前や座席・車両などさっぱり解らない
定刻通り到着
午前7時と言えどもまだ暗闇の中
ホームらしき所に身も知らない人が
カバンを運んでくれる
ガイド兼ドライバーの
ニコライ氏〔58〕さんである
降りしきる雪の中,
迎えのソ連製ジープ〔1953年型〕で
ニコライ宅へ向かう
夜行列車でティモフスクへ
(492km・下り1号)