宿泊の予定は静かなジャイサから町の中心のプエルト・デ・カルメンに変更した。
ドライバーのミゲルの携帯からメールでキャンセル,中心のホテルをこれまたメールで予約
全てはオフシーズン故の便利さである。
携帯を持たずにアナログ人間を決め込んでいる私は段々と肩身の狭い思いをするばかりだ
宿を変更したのには訳があった。
久し振りに日本食が恋しくなりそのレストランを見つけたからである。
その名は『ジャパニーズレストラン Nippon』。
オーナーはドイツ人と聞くがこのネーミングが日本人には嬉しい。
天ぷら・焼き鳥・寿司盛り合わせ・本日のスペシャルメニューの
サーモンあぶりのスパゲティとワインを3杯。〆て€53
故郷の味に何だかホッとした。
砂交じりの涼しい海風に吹かれゆっくりとねぐらに帰るたった二人の日本人
ランサローテは何回見ても違った顔を見せてくれる。
島産ワインが旨いとワイナリーへ急遽,予定を変更して訪れる。
そこは団体客のツアーコースで大型バスが4台も駐車している。
こりゃあきまへんわ。少し早いがランチにしましょか。
隣接するBARでサンドイッチに白ワイン,めっきり強くなった女房は赤ワイン。
カマンベールの上の部分だけを削ぎ落としクルミを入れたオーブン焼き、
これがワインとぴったりの相性。
味を確かめパンに塗って食しカナリアワインを口に含むと絶妙のコンビネーション。
ドライバーの分も合わせて€12の超安さ。
今日の1ユーロ―は96円。なんだか儲けた感じ。
お目当ての取って置きの白ワインを1ボトル(€12)購入。
ここでは最高級のランクでっせ。
車はEl Golfo(エル・ゴルフォ)緑色の池。
Salinas de Janubio(サリナス・デ・ハヌピオ)塩田、
翌日は遅めの朝食を取り再び撮影開始となる。
El Golfoの緑の池に魅せられて山を下りその側で素顔に触れると一層親しみが湧く。
壁面溶岩はその鋭さを目の当たりに見てより一層満足のいく再訪であった。
お次の塩田の門は開かれていたがプライベートゾーンには入ろうとしないドライバー。
車を外に於いて交渉の結果,撮影の許可はOKである。
迫るフライト時間を気にしながら塩田に近づくこと10分,撮影タイムは5分,
タイムリミットで塩田を立ち去るところへドライバーのミゲルの車が近づく。
何もかも満足のいくランサローテ島の旅の終り,
空港到着は予定の5分前。多めのチップでは感謝の表しようがない。
車中でのスペイン語のレッスン,送迎時間の正確さ,
スーツ姿のドライバーの三日間は二度の握手でムーチョスグラシャス。
スライドショー
Parque Nacional de Timanfayaティマンファイヤ国立公園
今日のお目当てはParque Nacional de Timanfayaティマンファイヤ国立公園
18世紀の大規模な火山活動による溶岩台地や火口の様子は
月世界の想像を超えた現実に度肝を抜かれる。
大自然の地球の驚異を200年の歳月が経った今日でもその姿は変わらない。
多くの火山国の溶岩台地には草木が茂り長年の歳月が面影を消し去っているが
極端に雨量の少ない自然環境と何人も近寄せない環境保護のお蔭で
歴史を垣間見ることが出来る。
周遊観光バスから何時降ろしてくれるのか楽しみにしていたが一切その期待は裏切られた
日本もカナリア諸島と同じ火山国であるが恵まれた自然の恩恵が観光客を呼び寄せている
溶岩の黒い大地、赤茶けた砂の色、
爆発の後が残る火口は月世界を思わせる大地に生と死の両面を見せられた思いだ。
一度は訪れたいお勧めの太鼓版。