ピーとの上の草はたっぷりと水分を含んでいる
道端にはキジも出て来る
ラガン川の水は茶色く透明である
まるでウイスキーが流れているようだ
ラガン川
ウイリー
小鉄
常川さん
ピーとの匂いは普通の土地の匂い
ピートを掘った後は水が湧き出る
ピート堀に挑戦
海に向かってなだらか傾斜が続く
筆者と仲良く腕を見せ合う
日本語でジンジャー・ウイリー
ウイリアム・マクニール
先端がL字型のカッターを
直角に切り込み泥炭を掘り起こす
1回に40cm近くの層が削られていく
私も挑戦してみたが30位までは
ブスッと切り込むが
そこから先がニッチもサッチもいかない
たった1本の泥炭を掘り起こしただけで
ギブアップ
この燻煙、燻香がアイラ味わいを特徴づける
(ボウモアでは週2回月・木にスモークする)
海に向かってなだらかな勾配のついた原野が
ピートの宝庫である
原野の下は水分を含んだ大地が広がる
飛び跳ねるとボヨーンと地面がバウンドする
ピート堀の道具を原野に突き刺せば
ズボーッと一気に2m近くまで入る
一面の湿原地帯は良く見て歩かないと
ぬかるみに足を取られてしまう
ボウモア蒸留所の計らいで特別に
ピート掘りに案内してくれたのは
蒸留所の職人本名ウイリアム・マクニール61)
(無料1時間30分)
アイラ島のウイスキーに欠かせない
自然の燃料となる湿原の植物の堆積物である
いわば植物の半炭化した泥炭である
製造工程の中で大麦の発芽を止めるため
乾燥用燃料として使われている
ピート堀の達人
腕にはジンジャー ウイリー
ラガン川の橋の上で琥珀色の水の流れを眺める
汚れているのではなくピートの地層を
潜り抜けてきたからこの色に変化した
まるで川全体がウイスキーのようだ
自然の恵みが数百年の
アイラの歴史を守り続けてきたのだ