2024年12月22日(日) 02:50 JST

カナダ クィーンシャーロット島_エピローグ

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カナダ クィーンシャーロット島(48島目)

空からのクィーンシャーロット島

筆者とMrゴーツ

世界最大のワタリガラス

迎えの水上飛行機

CDも発売

熱唱するMrゴーツ

Mrゴーツの昼下がりのコンサート

最後のランチ

キッチンハウス

料理はスーザンの自然食品

朝食は手作りのパンケーキ

ゾデアック・ハリケーン

Mr ゴーツ

朽ち果てるトーテムポール

千年の森にはクマの親子も

取れ取れのウニを食べる小鉄

ウニを取り出してくれる

ウニは取り放題

ウォティマンがなまこを掴んで見せてくれる

トーテムポールに見とれる

グァイ・ハーナ国立公園が生まれたのも
森林保護を訴えたハイダ族の運動のお陰だ

ハイダ族の祖先は日本人と同じルーツで
あるとの説もある

クィーンシャーロット島に
多くの森の巨人たちが帰って来るのは
いつの頃だろうか?


世界最大の「ワタリガラス」だけが
知っているのかも知れない

朽ち果てていく生命の循環は
自然界の宿命でもある


森の中の苔は千年二千年と時を重ねていく

自然の美しさは人間の手を加えない事で
持続できるのではないだろうか


人間の小さな存在を改めて知らされたような…

top

まもなく水上飛行機が迎えにやって来る

誰もいない入り江でのランチ


神秘な海の生き物たち

苔生した森


幻のトーテムポールが語る自然のサイクル
素敵な海と森の生き物たちとの出会い

最後のランチの後
ギターを奏でる「Mrゴーツ」

哀愁に満ちたメロディーは
森の精霊たちも耳を澄ましているようだ

プロのギターリストでもある彼のCDには
クィーンシャーロット島の
森の命が吹き込まれている

森の巨人たちも静かに
聴きいっているかのように時は過ぎてゆく

目の前の海に仕掛けたカゴには
「カニ」がいくらでも獲れる

糸をたらせばハリバット(オヒョウ)が

簡単にゲット

海底には美味そうなウニがビッシリと行列

食べ物には何不自由はしない生活だが

必要な時必要な分だけ獲る天からのお裾分け

17年前に初めて2人のゲストが
この島にやって来た

2年前には中古の
「ゾデアック・ハリケーン」の
スピードボートを購入

食事はこの島に18年前に移り住んだ
スーザンの手料理

全て自然食を取り入れ

パンもケーキも手作りの健康食品

ゲストハウスのオーナー「Mrゴーツ」

52)は27歳の時,歯科医師の職を捨て
この島を故郷と決めて
ドイツから移住して来た

金儲けより自然と共生するのが
自分の人生だと悟ったとは……

凄い生き方に拍手を送る

もっと早く出会っていれば
ひょっとしたら私も
この島の住人になっていたかも知れない

日本であれば美術館とか博物館に
展示される芸術品

ハイダ族は保存する事を断り続けている

時を経て朽ち果てて森に帰る
32本の幻のトーテムポール。


悲しい歴史をたどったハイダ族には
子孫に物を残す考えはない

後数十年,今建っているものさえ老巧化し

雑草の中に朽ち果て土の中に消えていく運命…

晴天に恵まれた4日間, 一週間後には雨と
荒海の洗礼が待っていた。

ワタリガラスが私たちに幸運を与えてくれた

朽ち果てた世界遺産のトーテムポール

ひとつのグループが森にいる時

次のグループは
入村が出来ない自然への配慮

他の国の島と違って入場料は無料

その上,ハイダ族のウォチマンから
とれとれの生ウニの差し入れまで

2007年9月5日―11日

          旅の鉄人 池内嘉正

小鉄のひとり言

150年以上前に造られた幻のトーテムポールが朽ち果てていく姿には時代の流れを感じました

千年の森には「森の精霊」たちがそこかしこにいるようだった。

地球が滅びる時が来ても最後に残るのはこの森のような気がしてならない。

地球に語りかけるトーテムポール

私にも少しではあるがその意味が理解できる

人間は自然と共存しなければならない……。

星空だけが何万年も昔のままの輝きを見せている

地球の進化を見つけたような心に残る島旅だった

エピローグ