第26弾 ご島地グルメ 愛知県佐久島
- 2024年3月12日(火) 12:28 JST
- 投稿者: tetujin60
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第26弾 ご島地グルメ 愛知県佐久島
ご島地グルメ第26弾 愛知県 佐久島
2024年1月12日 人口196人(23/3)
コリコリの食感とねっとりとした
ゼラチンが混ざり合う
ポン酢と薬味が美味さを倍増させる「なまこ」
日本の三代珍味
「うに」、「このわた」、「からすみ」は、江戸時代から日本三大珍味といわれている。
「うに」は「生うに」ではなく、ウニの生殖巣を原料とし、塩を混ぜ合わせてペースト状にした「塩うに」のことで、「うに塩辛」。 福井の「越前雲丹」がよく知られている。
ナマコが高級料理として定着し始めたのは清朝の時代(17〜18世紀)とある。
滋養強壮効果は高く、「海参」という呼び方は、「海の人参」の意味で、
朝鮮人参の薬効との類似性を意識して付けられた名称
朝鮮人参の主要薬効成分であるサポニン類は通常は植物の持つ成分だが、
ナマコやヒトデなど一部の棘皮動物にも含まれていると証明されている。
滋養強壮にも美容にも良く、プリプリで美味しい
豆知識 世界の三代珍味「キャビア」「トリフ」「フォアグラ」
“旅は道連れ世は情け”
日間賀島から海上タクシーで降りた港が佐久島西港
周りを見渡しても人一人いない 案内所は無人
宿泊先に電話をしても留守電 “う〜む”“どないしょ”
まっ!何とかなるやろ
レンタル自転車屋を見つけ相談 行き先は5km先の東港
同年配の叔父さんが「軽トラで送ってあげよ」と言葉に甘えた
“島旅はこれやからたまらん“”ありがとう“心から礼を言った
別れ際、同じぐらいの年かな?と聞かれ
“84”“エッ⁉︎” 私より10も上やと…
若く見られてうれしい 気を付けて良い旅行をしてください…と
さり気なく運転台の上にお礼を置くと慌てて返された
帽子を取ってもう一度 “ありがとう藤井さん(74)”
三河湾に浮かぶ人口200人足らずの小さな島
2001年から芸術の島として島全体にアートプロジェクトで始まった
東港のすぐ前の海沿いに作品が展示されている
のんびりできる真っ白いイーストハウスがある
しかし私の旅の目的はその横の海で獲れる「なまこ」
12月〜3月までがなまこ漁ができる
それも朝8時30分から14時まで、月木は禁漁と厳しい規制
漁法は3m〜5mの引っ掻き棒で水中眼鏡を覗いて獲る
1日の水揚げは50〜60kと凄い
なまこは2杯酢でしか食べた事がなく
なまこ漁師の鈴木さんが営む民宿「市兵衛」で海鼠三昧の食材を期待しての夕食
特になまこの内臓の塩辛「このわた」、高級でなかなか手が出ない
今夜の食材に箸が踊り待ちわびている
初めてのなまこの島ごはん 滅多に食べられない三代珍味のひとつ「このわた」
うずらの黄身も入って輝いている 左右の器に二のわた(このワタの横に付いている)
なまこの卵にはビックリ、ほんのり香る磯の香
このわたから頂く 懐かしい上品でまろやか “おばちゃ〜ん酒”
滅多に飲まない日本酒を飲まずにはいられない もうたまらんこの味
うずらの黄身でよりまろやかな海の香りを乗せてくる
日本酒で口中を清めもうひと口 世界の珍味に舌が驚く
お待ちかねの赤なまこと青なまこの味比べ
コリコリの歯触りがここ地良くひびく
今までとは違う歯触りは三河湾に溺れそうだ
黒なまこの唐揚げ 初めてのこの食感が好き
海鼠を湯通しすると少し柔らかくなる 贅沢過ぎる珍味の極み
なまこ このわた 日本酒 海鼠の湯引き 赤と青
このローテーションはグルメの王様、海鼠最高、このわた 超最高
お次はこのわたに、なまこを付けて頂く
むっちゃ 贅沢 なまこでこれだけ幸せな気分になれた市兵衛旅館の食卓
西港で出会った軽トラの藤井さん、海鼠漁師の鈴木さん
なまこを手際良く料理する女将さん、ご島地グルメの幸せいっぱい島の夜
久し振りの夕日が旅情を豊かに後押し…。
何十年間も朝までトイレ無用だったが「海鼠の利尿効果」とは知らなかった
追伸 12時と4時、夜中に2回も目覚めトイレへ
ご当地感: 4.9/ 味:5/ 価格:5/ サービス:4.7/ 雰囲気:4.5
2024/1/12-13 No 88
めっちゃ うまい ご島地グルメ
旅の島食人 池内嘉正
▼ 画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。 (撮影日 2024/1/12-13)
Photograph by Yoshi Ikeuchi
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