2024年12月21日(土) 20:51 JST

第34弾 ご島地グルメ 愛知県篠島

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第34弾 ご島地グルメ 愛知県篠島

34弾ご当地グルメ 愛知県 篠島 アナゴ

人口1457人24/4

愛知県の河和港からの高速船で篠島へ、GWを過ぎると便数も減便

観光客もまばらとなるが5月の穴子は美味いと評判

しらす丼の人気店に予約の電話を入れると電話が不通

どうやら臨時休業らしい 島の食堂は不定休が多い

目的の篠島の手前の日間賀島で店探し

メニューにしらす丼を見つけて電話で営業を確認

店は賑わっていたがどうやら地元の人が昼食に利用

作業服の客はエビフライとかカレーとかを注文

この店しか無いので「しらす丼」と「穴子丼」を注文

しらす漁はまだ漁に出ていないので生しらすは手に入らないと

黙って粛々と腹を満たした

次の高速船まで1時間30分 待合室には我々二人の貸切り

たどり着いた篠島の穴子の宿「三船亭」

夕食まで時間があるので島の散歩に出かけた

待ち時間に疲れた女房は“休んでいる”とベッドで横に

宿の前の浜で偶然に出会った岐阜からの漁業体験ツアーの子供達

5~60人の小中学校の8年生が魚の掴み獲り

地元の漁師さんも魚の提供や人工生簀作りに協力

リーダーの先生はテンポよく生徒を指導している

軽トラから魚を生簀に移す作業に子供達が走って運ぶ

100数十匹の型の良いアジと10匹ほどのたこ

2班に分かれての掴み取り大会にワァワァキャァキャァと歓声が上がる

初めてタコを掴んだ子供たちは走って取りカゴの中へ離すが

タコが手に絡み付いて離れない 悪戦苦闘の魚の手掴み

キラキラと輝く目をした子供たちが歓声を挙げる

掴み取りのアジとタコは今晩の食卓に並ぶらしい

楽しい思い出の漁業体験は心の記憶に残るだろう

偶然の旅の出会いに私も元気を貰った

25年振りに訪れた宿は十数年前に大改造され新築同然

部屋から眺めるすぐ前の海のロケーションと和洋室に大満足

待望の「穴子づくし」の夕食

前菜はこのしろ・枝豆・海老・あわび・数の子

お次のお造り穴子の五種盛り

焼霜・湯引き・穴子刺し・昆布〆・ラー油和え

刺身 コリコリと甘く、初めての食感は“何これ”歯触り抜群

昆布締め 昆布の風味とまったりとした穴子が舌に纏わり付く

湯引き 梅肉を付けて鱧のような食感と穴子本来の味が楽しめる

穴子のラー油付け 辛みを抑えた初めての取り合わせに驚くばかり

アナゴ三昧の5種類にいきなりパンチを食らった究極の味

塩焼き ゆず胡椒で食べても良し、そのままでも良し

厚みのあるアナゴに夢中になる味

穴子の一本寿司 鰻に負けず、ふわっ ふわのとろっとろ

ご当地でしか味わうことの出来ないアナゴのフルコース

兎に角、ほわほわ、コリコリ、とろーり、さっくさくと味わう幸せ

旨過ぎて小躍りしそうな穴子三昧のご島地グルメの旅

篠島のアナゴ様に口の中が嬉し過ぎて腰がフレーズしそう

こんな幸せがあっていいのだろうか

アナゴにばかり夢中になりふぐのテッサ、さわらの塩焼き、あわびの刺身には

手もつけずこれ以上食べられないのでスンマヘン

今夜のアナゴの晩餐会 どれをとっても初めての絶品

全ての穴子の料理方法に脱帽、改めて調理人の奥の深さを知る

もう無理かと思っていた所にアナゴの海鮮かき揚げがど〜ときた

アナゴ・タコ・イカ・海老・わかめのかき揚げはカリカリの贅の極み

旨すぎて穴子は全て完食

今夜の島職人のアナゴ料理のベストスリー

1・アナゴの刺身・2アナゴの塩焼き3・アナゴの1本寿司

昨夜はアナゴの夢を見るかと思っていたら朝食にカメラを取りに走る

焼き物にサヨリ・アナゴ・煮アナゴ・海苔の佃煮

刺身 サヨリとイカ

朝食と言うよりランチの豪華版

大阪への移動がなければビール1本と…

そこへ静かに流れるオルゴールが奏でる昭和ソング

時の流れるままに、愛燦燦、ハナミズキのメロディに爽やかな朝食に感激

料理人と食材と演出に星★★★

 

ご当地感: 4.9/ 味:49/ 価格:4.8/ サービス:4.8/ 雰囲気:4.7

2024/5/14 No 119

めっちゃ うまい ご島地グルメ

旅の島食人 池内嘉正


▼ 画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。 (撮影日 2024/5/14)

  

Photograph by Yoshi Ikeuchi

第33弾 ご島地グルメ 愛媛県大三島

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第33弾 ご島地グルメ 愛媛県大三島

愛媛県 大三島

人口4883 23/9

ゆめしま海道からしまなみ海道へ

フエリーの利便性も良く、目的地にあっと言う間に到着

ダイナミックな大三島橋を渡り道の駅のレストラン前には

大きな生簀に旨そうな鯛が泳ぐ

目指すは島1番の人気度を誇る海鮮丼「大漁」

到着の11時前には先客が列を成す

予約の用紙に書き込んだ順番は13番目 予約は2人

開店11時30分に呼ばれた組数は10組 “まっしゃないか”

もう一軒は気になっていた「猪骨ラーメン」

ナビを入れると直ぐ近くにあるとの表示

何と20m先に見える看板 店は既に開店 先客は1人

注文は「猪骨ラーメン」1杯 4人の食レポは難しい

もう一軒の店を探すが少し遠いし時間の調整に戸惑う

「大漁」の店先に戻り予約用紙の2から3に変更後

ラーメン屋に戻ると丁度出来上がった所

味見のスープは今までに無い濃厚だがあっさりとした旨味

麺は細麺でスープがよく絡み濃厚だが滑るように胃袋に直行

試食後、元の大漁の店で席の開くのを待つ

丁度頃合いに名前を呼ばれ席に着く注文は

海鮮丼(980)穴子丼(900円)と安い全部載せ丼(1980)

さより・ウニ・かずのこ・海老・しらす・鰯・穴子・鯛・鮪・ネギトロ

イカ・ホタテ・サーモン・イクラ・錦糸玉子の15種類が全部載せ

“こりゃ安いわ”日本海・瀬戸内海が一緒になって大漁旗が掲げた船団のようだ

どれから箸をつけるか迷い箸 サイコロ切りの身は厚く食べ応えがいい

鮮度も良いので連日列を成すのは当たり前 手当たり次第食べていると

味がごっちゃになり何が何だか解りまへん 食べてもたべても丼の底は見えない

3人が変わるがわる廻し食 コロナの時やったらNG

箸ではなくスプーンの方が食べやすい 全員完食

ランチの後は伯方の塩工場を見学 伯方島から大三島に工場を移し

大々的に生産を始めているが工場見学と言ってもほとんどが稼働していない

その隣にある塩温泉、ホテルの割引券で一人350円とは格安

浴槽、ジャグジー、サウナも全て整った温泉は旅の疲れがお湯に流れでる

期待の夕食は大山神社の直ぐ前の海鮮料理「貴船」

ホテルから歩いての3分のアクセスは有難い

メニューは定食セットものばかりで期待していたのと大違い

女房と顔を見合わせ “しまった”と一瞬、店を変えようかと思ったが

まっエエか!とメニューと睨めっこ!?

“酢の物は何かできますか” メニューに無い“海鮮酢の物が出来る”と

他には?「ぶりの白子」がありますが? “ではそれ4つ”

天ぷら定食の中から「タコの天ぷら」 煮魚定食の中から「鯛のアラだき」

ぶりの白子と鯛の皮★★

甘めのポン酢が初めての鰤の白子とよく合い鯛の皮のアクセントがグッ

海鮮酢の物★★★

穴子・タコ・カニ・大根の細切りの甘酢漬けの入った酢の物は初めての味

特に大根は優しい味付けに大満足 4人は顔を見合わせニンマリと

タコの天ぷら★★

柔らかくて甘いタコは瀬戸内ならではの逸品

鯛のあら炊き★★★

濃い目の煮付けに酒が進む 無言でしゃぶり付くほどの旨さ

最後は釜飯定食の中から

「鯛釜飯」だけを一人前注文

鯛とごぼうの香りで米がこんなに旨いのかと新ためて味を確かめた 

少しまだ足りなさそうの義弟を見て〆にうどんを注文

〆のうどん

2〜3本、味見をしたが腰があって本場のうどんは流石に美味しい

義弟は満足そうに出汁まで残さず、本当はラーメンよりうどんが好物

知らずに2軒もラーメン屋で試食を付き合わせてエライすんまへん

即席の新作メニューに快く調理してくれた料理長に星★★★

隣席のイギリスから来たご夫婦と旅の話に花が咲く

年齢を聞くと64歳 YOUはと聞かれ“85” 驚きと拍手が舞い上がる

やっぱりこの店で良かった 旅は道連れ世は情け

           グッド ラック

 

ご当地感: 4.6/ 味:4.8価格:4.8/ サービス:4.6/ 雰囲気:4.7

2024/5/9 No 117

めっちゃ うまい ご島地グルメ

旅の島食人 池内嘉正


▼ 画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。 (撮影日 2024/5/9)

  

Photograph by Yoshi Ikeuchi

第32弾 ご島地グルメ 愛媛県ゆめしま海道

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第32弾 ご島地グルメ 愛媛県ゆめしま海道

レモンポーク食べ比べ 岩城島

しまなみ海道のちょうど真ん中にある「青いレモンの島(岩城島)」で温暖な気候と潮風を

たっぷり浴びて育つ豚。島で生産された「レモンの絞りカスの飼料」で飼育されたレモンポークは、やわらかくてジューシーで甘みのある肉質となる。

レモンポーク

岩城港の前にあるレストラン「レモンハート」のスペシャルポーク丼770

島で最初にレモンポーク丼を発売したと自称元祖レモンポーク丼

ご飯の上には千切りのキャベツ、少し肉厚の豚肉を甘辛く味付けた上に

目玉焼きを乗せ 豚肉の味をより引き出す

撮影と味見だけの私にもおしぼりとお茶とお箸も…島の温かいもてなしに感謝

島で人気のレストラン「ミスティ亀井」訪れたのは10時半、開店は1130分と張り紙

店員さんが直ぐに用意するからと開店準備を急ぐ

再訪は11時前、どうぞと気持ち良く席に案内される

レモンポークの生姜焼きとレモンポーク丼を注文

写真撮影後は退散と決めていたのにお茶は3つにおしぼりまで

この店でも気持ち良く受け入れられて有難い

湯気がもうもうと運ばれて来た鉄板「生姜焼き」1430は見るからに食欲をそそる

肉のジューシーさとレモンの酸味が実に良く合う 

肉の下には焼き過ぎないためかもやしとニラが

レモンを吸ってたっぷりと添えられている

肉も旨いが名脇役のもやしが憎いほどエエ仕事をしている

レモンポーク丼

最初は少し甘く感じたが食べ進むほどに玉子と豚肉の絡みが見事にマッチし

70歳を超えた妹が完食するほど美味しかったと…

どこの店でもレモンポークのひとり勝ち

 

 

弓削島

今夜の宿泊はゆめしま海道の一番端の「弓削島」

ゆめしま海道が橋で繋がったお陰でここまで簡単に来られるようになった

気になる「しまでcafé」のレモンポークのハンバーガー

是非、食べてみたいと訪れたがシャターが半分締まり

今日は臨時休業ですと断られたがテイクアウトでいいので…

と無理を承知で言ってみた

カメラバッグを担いで姿を見て“どちらからですか?”大阪です”

キッチンに入ってOKの返事 我々を見て“4個ですか”?

“いいえ1個だけです” “皆さん中で座ってお待ち下さい”と

この店でも気持ちの良い応対に旅の疲れも忘れる

味はレモン味が少なく普通の味だったが特別なハンバーガー

宿はネットで見つけた一軒家の民宿「とこのま」

一泊4000円素泊)安〜い!?とテレビのコマーシャルのような反応

玄関には9.6  9.9  10.0のアワードの認定書がずらりと並ぶ

実家が大阪の女将さんの対応も良く、玄関前でのお出迎え

どこの店でも夢のような対応に正に「ゆめしま海道」

予約しておいた弓削島で人気の居酒屋「ととや」

予めメニューの打ち合わせを電話でしていたので

店主の岩越竜司51さんも前からの知人のような対応

お任せの刺身の盛り合わせは石鯛の活造り・さごし・たこ

ちょうど4人で良い量に納得 

付きだしの「ぶりの南蛮漬け」はお変わりをする程の味

珍しい海鮮生春巻き(レモン添え)は人気の一品

★★★

上品な味にフォトジックな盛り付けは看板料理

贅沢な鯛の天ぷらは初めて味

青じそに巻かれて梅入りの鯛 “オオッこれはいける”

刺身のタコが美味かったので「タコぶつ」をリピート

歯触りがよく、ポン酢の味が邪魔するぐらい そのままがいい!

石鯛の頭とアラは味噌汁で〆た

「ととや特製」の麦焼酎のボトルが空くのが早過ぎる程の夜

★★★

「ゆめしま海道に乾杯」

静かな夜道をそぞろ歩く 至福のひととき

今夜はいい夢が見れそう

 

ご当地感: 4.8/ 味:4.9 価格:4.8/ サービス:4.7/ 雰囲気:4.7

2024/ 5/8 No 114

めっちゃ うまい ご島地グルメ

旅の島食人 池内嘉正


▼ 画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。 (撮影日 2024/5/8)

  

 

第31弾 ご島地グルメ 愛媛県伯方島

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第31弾 ご島地グルメ 愛媛県伯方島

しまなみ海道 伯方島 人口5711 (令和5年)

しまなみ海道の真ん中に位置する伯方島

観光の島では無いがUターンして島で事業をしている人も多くなっている

連休明けを狙ってのグルメ旅はどこへ行っても並ばずに済む

早朝の新幹線で大阪出発、ランチは伯方島

まず1軒目はマリンオアシス道の駅

大阪は雨だったがここは晴天

旅は天候にも左右される

食前にソフトクリーム(400)

塩ソフトとレモンソフトの味比べ

自慢の塩は普通のアイスと変わりなく塩味が一層甘く感じる

サッパリとして酸味の効いたレモン味は4人が取り合う旨さ

今回は神戸の妹夫婦も参加

食堂はまだ開店前、メニューにあるタコの唐揚げ(350)じゃこカツ(200)

じゃこ天(150)ご当地グルメにするにはもう一味、工夫が欲しい

4人共「じゃこ天」に軍杯が上げる

2軒目は坂の上にある見晴らしの良い店にお邪魔した

海鮮丼(1750)寿司ネタ以上の厚く切った刺身と鮮度の良さは島ならでは一品

(鯛・はまち・イカ・マグロ。いくら・ヒラメ・海老)

穴子丼(1100)瀬戸内の穴子は身がしまって味も良い

三軒目は有名店の「塩ラーメンさんわ」

塩ラーメンコク旨(820)・伯方の塩ラーメン(750)

チャーシュー・うずらの玉子・海苔・桜エビ・ニンニク入りの濃厚な味

メニュー通りのコク旨よりもごく旨

ほどよい塩味とニンニク風味がパンチを効かせたラーメン

細麺のストレート麺はスープに絡みやすい

ありし日の大林映画監督は「海の味がする」との感想を寄せた

70円高いが私はこちらをお勧めする 

勝手に名付けた「極ウマ海道塩ラーメン」一度は食してみる価値はある

宿泊は歯科医院を古民家風に改装したソルトハウス

部屋数は4室だが和洋室のベッドもある

全て素泊まりの調理器具もフルセット完備

談話室もWIHIもある素敵なお薦めの宿

夕食は島で一押しの「みなとや」

店先には「くろぼうし」が見事に咲いてお出迎え

開店前だが自動ドアは開かれ予約したカウンターには

四つの箸が並ぶ

水槽にはアコウやおこぜが客を待っている

あこうは滅多に口にすることが出来ない高級魚

値段も聞かず生簀の魚を指名

まだピクピクと姿造りで登場

シコシコと甘くねっとりと舌に纏わる贅の極み

“旨い 旨い”の連発に難しそうに見えた無口な大将の

顔がほころぶ 聞けば“大阪で修行して島に帰って来た”と

十三・守口・天王寺と修行先の話に盛り上がる

私の故郷の名前が出てきて直ぐに親近感が湧き、話が弾む

サザエの壺焼き・オコゼの唐揚げ・アコウのアラの麦味噌汁

手作り麦味噌の甘さがアラ汁の味を引き立てる

お任せのカルパッチョはタコ・ヒラメ・タイ・カンパチと

島魚のオンパレード ドレッシングはマヨネーズ味

ポン酢の方がもっと美味かったかも!?

名付けた「しまなみカルパッチョ」が名物になる事を期待する

 

ご当地感: 4.8/ 味:4.9 価格:4.9/ サービス:4.8/ 雰囲気:4.7

2024/5/7 No 109

めっちゃ うまい ご島地グルメ

旅の島食人 池内嘉正


▼ 画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。 (撮影日 2024/5/7)

  

Photograph by Yoshi Ikeuchi

第30弾 ご島地グルメ 広島県因島

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第30弾 ご島地グルメ 広島県因島

広島県 因島 2024/4/18 人口19,848

生口島から因島への移動手段に戸惑う

すぐそこに見える島も港によっては遠回り

フェリーの本数も不便、生口島の赤崎港から因島の金山港へ

フェリーで8分、料金80円土生港へ行くバスは1時間後

どこの島も交通は不便、最近は自転車の観光客が多い

タクシーを呼んでホテルまで

ホテルは何と標高158mの山の上とは情報不足

見晴は最高だが港までの送迎はその都度ホテルがサービス

因島は戦国時代の村上海賊が日本遺産2016に認定され

適切な英語表示がない為、MuraKami  KaizoKu と表記されている

村上海賊が築いた海域、伝統を受け継ぐ文化はこの地に多く残っている

有名なポルノグラフィティ(歌手)はこの島が故郷

ファンが今も数多く訪れ島の宣伝に大きく貢献している

島グルメフェスタ参加者の募集行い、積極的に島の活性化に向けて

イベントにも力を入れているのが解る

海産物は瀬戸内海の海水が綺麗になり過ぎて魚の餌が減少

神戸辺りでもイカナゴが獲れなくなり

この因島でも昨年までタコが不漁であったと嘆く

通り掛かった箱崎鮮魚店の店主、箱崎實子71さんと立話し

珍しい生簀での販売、鯛、オコゼ、ふぐ、カワハギ、タコ、アオリイカが

生簀に泳ぐ 箱崎さんの知人も交え、井戸端会議に花が咲く

“この店の魚を食べさしてくれる店を紹介して”…と「伊呂里」を紹介される

予約の6時にホテルの車で送って貰い“大阪の池内です”と席に着く

お願いしておいた新鮮な魚たちがキラキラと輝いてお持ちかね

早速、カワハギの薄作りから頂く

ポン酢と肝入醤油にワサビを付けて

久しぶりのカワハギをじっくりと噛み締めて味を確かめる

美味すぎる味に顔がほころぶ

骨の部分はあら炊きで登場 シコシコと骨までしゃぶる

箸では間に合わず両手でむしゃぶり付くような感じ

なんといっても鮮度が違う

活もんごイカは刺身とゲソ天 “う〜ん”と無言でうなずく二人の笑顔

店には常連の地元客の5人連れと親子連れ

“商店街の飲み屋も中国人の営業が増えてきた”と、時代の変化を賑やかに話す

“ハゲのキモはいつが美味い”とか

“ふぐの皮の唐揚げが美味いよ”などと

そんな時に女将さんが“大阪の池内さんって、

あの日本の島の本の方ですか”?

と尋ねられ、エッ何で知っているのですか?…と驚く

やっと思い出して、25年前に来た店だったとは 

縁とは不思議なものだ

あの魚屋さんに出会わなければ他の店に決めていたかも⁉️

まるで吸い寄せられるように再会した店主の村井勝正も喜びの歓待

“ちょうど80になりました”

あの時は開店3年目ぐらいで無我夢中でしたと

世の中は不思議な出会いがあるものだ

これだから旅はやめられん

最後のしめはキスの天ぷら

さっきまで泳いでいた魚は磯の香りを乗せて

サクサクふわふわの食感は島ならではの絶品

暖簾の前で記念写真“お互い100まで頑張ろう”と

御馳走さん

ご当地感: 4.8/ 味:4.8/ 価格:4.6/サービス:4.7/ 雰囲気:4.7

2024/4/18 No 105

めっちゃ うまい ご島地グルメ

旅の島食人 池内嘉正


▼ 画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。 (撮影日 2024/4/18)

  

Photograph by Yoshi Ikeuchi

第29弾 ご島地グルメ 広島県生口島

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第29弾 ご島地グルメ 広島県生口島

ご島地グルメ 第29弾 広島県生口島 レモン鍋

ご島地グルメ 2024/4/17 人口7060

25年振りに訪れたしまなみ海道の中央に浮かぶ生口島

尾道港にはサイクリングの姿が船を待つ、

その中には外国人の観光客もある

島は柑橘類が多く瀬戸田レモンは日本一の生産量を誇る

期待して下船したが商店街はシャターが閉まった店も

それでも頑張っている人気店「ちどり」は耕三寺前の好立地条件

開店と同時に入店後、5分もしない内に列ができる

人気の「卵とじのタコ天丼」をひとつだけ注文

女房一人を残し穴子の食レポに他店に入店

「穴子と野菜の天丼」1200円 天ぷらの揚げ方が専門店以上の味

あっという間に胃袋に納め、外に出ると女房とばったり

どうやった“出てきたのはタコと野菜の天ぷら”とがっかり

4人席を一人で食べていると味も解らん…と嘆く

立って待っている人に見られると“喉も通りにくいわ”…

それでも夜に再度予約を取り訪れた

親子三代が受け継いだ店は昭和40年開業の老舗

島の宝の「瀬戸田レモン」を使った「レモン鍋」

しかし事前の注文しか出来ないと、一人前の小さな鍋で登場

別にレンモンを注文してそれなりのインスタ映えを狙った

★★★

三代目の女将さんが愛想良く動き回る姿は気持ちがいい

外国人にも流暢な英語の受け答えでこなしている

名物の「レモン鍋」も出来てきて苦くならない内に

余分なレモンを取り出しひと口、味見

 

“美味しい”と呟く小鉄

レモンの酸味と出汁がミックス、ポン酢以上の味を引き出す

丁度いい酸味はご当地のレモンが違う

帰りがけレジで見つけた「レモン鍋の素」

調理士「よし正」のレモン鍋は大阪での再現土産

★★★

他店では瀬戸田の魚も年々減少と嘆く店も多く、

その分漁師も減っている

アナゴ重も数の限定の店が増えている

しかし鮮度の良いアナゴの味はなかなかの物

★★

風光明媚なしまなみ街道の島々は自然現象との戦いに四苦八苦

それでも生口島は頑張っている

ご当地感: 4.8/ 味:4.7/ 価格:4.6/サービス:4.6/ 雰囲気:4.5

2024/4/17 No 102

めっちゃ うまい ご島地グルメ

旅の島食人 池内嘉正


▼ 画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。 (撮影日 2024/4/17)

  

Photograph by Yoshi Ikeuchi

第28弾 ご島地グルメ 広島県向島

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第28弾 ご島地グルメ 広島県向島

ご島地グルメ 第28弾 ご島地グルメ 広島県 向島 お好み焼

広島県 向島 人口20,900人 (2023/9)

しまなみ海道のトップバッターは広島県尾道駅前の真向いのある向島。

駅の前がすぐ港、僅か3分で船乗り場。

12分間隔の渡し船、切符売り場は? 船の中での現金払いは100円 安ゥ!?

この島も人口減で店舗の定休日が多い 

広島と言えば「お好み焼き」数ある店の中から老舗の「一茶」を選んだ

店主の奥迫洋子(81)さんが一人で切り盛りする人気店

創業47年のお好み焼き一筋の店の鉄板が「ピッカピカ」なのに驚いた

年季が入っているのに新品のようなのは息子さんが閉店後に毎日

鉄板磨きの手伝いをしているからだと誇らしげに胸を張る

注文は「特製お好み焼き」

生イカ・揚げイカ・豚肉・もち・玉子と青ネギ・人参の細切りがたっぷりの具沢山

キャベツは粗切りで関西風の微塵切りとは違う

クレープ状に粉を伸ばしたその上に順番に具を置く

解いた粉を少なめにかけて生玉子を乗せて裏返すまで5分

焼ける間の世間話が又楽しい

今までに骨折した時もあったが“コルセットを巻いてやった”と話が弾む

他にお客さんも居ないので女房も同世代の気楽さでおしゃべりが続く

80歳を超えて変わらない味の持続

★★★

もちと揚げイカの食感も珍しく

隅々まで行き届いた清潔感がより一層旨さを引き出している

食べ慣れているお好み焼きに花が咲いた「おふくろの味」

お互いに80歳を超えて頑張ろうねと記念の写真に笑顔が溢れた

居酒屋せいちゃんち/尾道地魚専門 神原食堂

★★★

昼は食堂、夜は居酒屋「せいちゃんち」

私の義弟の名前も「せいちゃん」、親しみを覚えて予約

地元で人気の居酒屋は雰囲気も良く、早い時間から賑わっている

カウンター席の前は調理台と炉端焼き風の網焼き

メニューには気になる品が数多くある

あさりの唐揚げ・わけぎのウニ和え・アジのなめろうを注文

わけぎ料理だけでも10種類あるのは、隣の岩子島がわけぎの産地である

注文を終えると “お通しで〜す” とで〜んと刺身の盛り合わせがきた

★★★

鯛・しきび・ヒラメ・カツオ・ハマチ・たこの酢味噌あえ

厚切りで鮮度の良さは切り口でわかる

看板のお通しに度肝が抜かれる

あさりの唐揚げ

あさりの唐揚げも初物 皿いっぱいの量に顔がほころぶ

続いて一品は「わけぎのうに和え」

 ★★★

シャキシャキと香りと旨味をバゲットに乗せ、贅沢な味に舌が小踊り

「アジのなめろう」は卵の黄身を付け海苔で巻いてパクッと 

“うまい” “旨い” “ウマイ”と舌鼓がぽんぽこポンと

もう一品 迷った挙句「わけぎのかき揚げ」を

玉ねぎを交えたサクサクの歯触りと香りの良い逸品に酒が進む

締めは「白湯うどん」魚の出汁で取った濁った白湯に残ったわけぎの唐揚げを

★★★

入れて私だけのオリジナル 出汁の旨さとのど腰の良い麺に酔いしれた

しまなみ海道の最初の島から大漁旗がはためく「味のしまなみ」

ご当地感: 4.7/ 味:4.5/ 価格:4.5/サービス:4.7/ 雰囲気:4.9

2024/4/16 No 99

めっちゃ うまい ご島地グルメ

旅の島食人 池内嘉正


▼ 画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。 (撮影日 2024/4/16)

  

Photograph by Yoshi Ikeuchi

第27弾 ご島地グルメ 沖縄県久米島

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第27弾 ご島地グルメ 沖縄県久米島

ご島地グルメ第27弾 沖縄県 久米島 車海老

2024年2月1日 人口7253人

生で食べるよりも火を通した方が甘味と旨味が増す車海老

車海老そば

久米島の車エビ養殖にも海洋深層水が使用されていて、

車エビに与えられる餌も抗生物質や添加物を一切含まない

厳選された乾燥配合飼料を使用している

豊かな自然環境の中、最高の状態で安全安心して食べる事ができる車エビとある

車エビ生産量全国NO.1の久米島にはもちろん様々な車エビ料理がある。

世界大会でグランプリに輝いた車『海老そば』ゆくい処 笑島(わしま)』に飛び込んだ

2019年にシンガポールで開かれた「にっぽんの宝物」世界大会でグランプリを獲得。

店頭に並ぶ列を見て店内で名前を記入、待つ事20分

やっと席に着いたがなかなか注文を取りに来ない 

注文をしてから又20分 やっとご対面の「車海老そば」は車海老、味噌、モヤシ、麺など

全て久米島産のものを使用して1杯1350円と、なかなかの値段

★★★

海老は小ぶりながら6匹も入っている モチモチの麺に絡むビスク風スープが濃厚

そばとは思えない驚きと味に感激の上

島産のもやしのシャキシャキ感のパンチがいい,車海老をはるかに超えた働きをしている

車海老そば 美味すぎるそばに免じて遅過ぎるのも まっエエか!

車海老料理を求めて検索と聞き込みで訪れた居酒屋

車海老の刺身・塩焼きは別段代わり映えのしないお味

おどりを食べなれている食人の舌は普通に味わえた

塩焼きは甘塩の塩加減が旨味を引き出し美味しく頂けたが

沖縄県の他の離島の車海老を食べ慣れているので味の違いが解る

大きさにより身の締まりが違うので身の長さ15cm位が味が良さそうだ

所によってそれぞれの育ちが違うように味もそれぞれの味わいがある

星の灯

離島にはオリジナルな泡盛がある。久米島の久米仙は有名であるが

島でしか味わうことが出来ない米島酒造の「星の灯」はまろやかで喉越しも良く

手作りの繊細な味 久米島で出会った泡盛の虜になった逸品

海ぶどうのオムレツ

海葡萄だけでも美味しいのに大好きなオムレツの具にするとは驚きの一品

地元でも人気のメニューを試しに注文 ほのかな磯の香りとプチプチ感

ふわふわのオムレツはグレードアップしてこれだけのお客も多いと…

★★★

はての浜の白砂

島の東側に浮かぶ全長7kmに及ぶ砂州は三つの砂浜が一体となったもの

「メーヌ浜」「ナカノ浜」「ハテノ浜」の海域一体は浅瀬が続くが船の着く所だけが

少し深くなっている。港からグラスボートで海底を覗き時々現れる海亀に歓声が上がる

★★★

サンダルに履き替え上陸するが1月だと言うのにショートパンツにティーシャツ姿

砂州以外何も無い波打ち際はキラキラと輝き素足に快適な冷たさ

天気にも恵まれ海の色は絵に描いたようなグラデーション 童心に帰って貝殻探し

サンゴや魚は期待出来ないが一度は来てみる価値は十分にある

くみマルシェの車海老の天丼

★★

漁協が運営する人気のマルシェ 小さな店内に車海老のフライと天ぷらが並ぶ

全てが700〜1000円位と格安 見るからに旨そうな車海老天丼を一つ購入してタクシーの運転手さんにプレゼント 昨夜に何匹も食試しているので車海老はもうご馳走さん 

翌朝、車海老が三匹も入っていた具沢山の天丼は久しぶりのご馳走だったと運転手さん

久米島地鶏

「居酒屋亀吉」の店内にイカの絵があるのを見つけ店主に聞くと大きなアオリイカを冷蔵庫から出して見せてくれた おっ!旨そう “大将2巻だけ握って” もっちりとして

弾力があり何だか得した気分 ネタケースには無いイカを見つけて注文とは流石やね

やっと巡り会えた久米島地鶏の焼きとり 何処の店でも唐揚げのメニューだけ

★★★

この店だけが焼き鳥もある嬉しいメニュー お味も言うことおまへん

じゅうしいで地鶏の歯応え、噛むほどに旨さ倍増

2軒目は居酒屋「島の猿」縁あって25年前に来た時は居酒屋「三坊」

日本の島の出版パーティの時にわざわざ石垣島のホテルで焼き鳥を出店してくれた恩人

今は手打ちそば麺の販売を手がけているとの情報を得て電話で話す事が出来た

二人共、弾む会話に元気な様子が感じ取れた 不思議な縁は大事にせんとな〜

お次は3軒目の店へ 昨夜、同じ店で出会った愛知の豊田市の竹内さんご夫妻

今朝も出掛けにホテルの玄関で出会いよくよく縁がある

昨夜は名前も知らなかったが同じホテルのフロントに“これから桜見に行く”と言う情報だけでこちらの電話番号と名前のメモを渡してくれとのスタッフに伝言

夕方には見事電話は繋がって7時30〜20時の間で竹内さんが行っている店に合流した

似た者同士の旅人の会話は弾み1時間も島旅の話に花が咲き乱れた

ガーリックシュリンプ

「YUNAMI FACTORI 」は槢木兄弟が7年前に始めたガーリックシュリンプとハンバーガーの店 黄色く塗られた一面の建物は目立つ様にとの思いの人気店

12時のフライトの出発前、10時30分に訪れたが開店前でも気持ち良く応対

五匹の車海老が見事な盛り付けで運ばれてきたガーリックの効いたパリパリの香ばしい

★★★

海老は島一番の旨さ ガーリックライスも朝からあっという間に完食 同じ海老でも料理法でこうも美味くなるものだ 3日間晴天にも恵まれたグルメレポ この「海老」と

★★★

「はての浜」を見るだけでも価値がある久米島 星★★★

ご当地感: 4.8/ 味:4.9 価格:4.7/ サービス:4.8/ 雰囲気:4.7

2024/1/30-2/1 No 96

めっちゃ うまい ご島地グルメ

旅の島食人 池内嘉正


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Photograph by Yoshi Ikeuchi

第26弾 ご島地グルメ 愛知県佐久島

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第26弾 ご島地グルメ 愛知県佐久島

ご島地グルメ第26弾 愛知県 佐久島

2024年1月12日 人口196人(23/3)

コリコリの食感とねっとりとした

ゼラチンが混ざり合う

ポン酢と薬味が美味さを倍増させる「なまこ」

日本の三代珍味

「うに」、「このわた」、「からすみ」は、江戸時代から日本三大珍味といわれている。

「うに」は「生うに」ではなく、ウニの生殖巣を原料とし、塩を混ぜ合わせてペースト状にした「塩うに」のことで、「うに塩辛」。 福井の「越前雲丹」がよく知られている。

ナマコが高級料理として定着し始めたのは清朝の時代(17〜18世紀)とある。
滋養強壮効果は高く、「海参」という呼び方は、「海の人参」の意味で、

朝鮮人参の薬効との類似性を意識して付けられた名称


朝鮮人参の主要薬効成分であるサポニン類は通常は植物の持つ成分だが、
ナマコやヒトデなど一部の棘皮動物にも含まれていると証明されている。
滋養強壮にも美容にも良く、プリプリで美味しい

豆知識 世界の三代珍味「キャビア」「トリフ」「フォアグラ」

“旅は道連れ世は情け”

日間賀島から海上タクシーで降りた港が佐久島西港

周りを見渡しても人一人いない 案内所は無人 

宿泊先に電話をしても留守電 “う〜む”“どないしょ” 

まっ!何とかなるやろ 

レンタル自転車屋を見つけ相談 行き先は5km先の東港

同年配の叔父さんが「軽トラで送ってあげよ」と言葉に甘えた

★★★

“島旅はこれやからたまらん“”ありがとう“心から礼を言った

別れ際、同じぐらいの年かな?と聞かれ 

“84”“エッ⁉” 私より10も上やと…

若く見られてうれしい 気を付けて良い旅行をしてください…と

さり気なく運転台の上にお礼を置くと慌てて返された 

帽子を取ってもう一度 “ありがとう藤井さん74

★★★

三河湾に浮かぶ人口200人足らずの小さな島

2001年から芸術の島として島全体にアートプロジェクトで始まった

 東港のすぐ前の海沿いに作品が展示されている

のんびりできる真っ白いイーストハウスがある 

しかし私の旅の目的はその横の海で獲れる「なまこ」

12月〜3月までがなまこ漁ができる

それも朝8時30分から14時まで、月木は禁漁と厳しい規制

漁法は3m〜5mの引っ掻き棒で水中眼鏡を覗いて獲る

1日の水揚げは50〜60kと凄い 

なまこは2杯酢でしか食べた事がなく

なまこ漁師の鈴木さんが営む民宿「市兵衛」で海鼠三昧の食材を期待しての夕食

★★★

特になまこの内臓の塩辛「このわた」、高級でなかなか手が出ない

 今夜の食材に箸が踊り待ちわびている

初めてのなまこの島ごはん 滅多に食べられない三代珍味のひとつ「このわた」

うずらの黄身も入って輝いている 左右の器に二のわた(このワタの横に付いている)

なまこの卵はビックリ、ほんのり香る磯の香

★★★

このわたから頂く 懐かしい上品でまろやか “おばちゃ〜ん酒” 

滅多に飲まない日本酒を飲まずにはいられない もうたまらんこの味 

うずらの黄身でよりまろやかな海の香りを乗せてくる 

日本酒で口中を清めもうひと口 世界の珍味に舌が驚く 

お待ちかねの赤なまこと青なまこの味比べ 

★★★

コリコリの歯触りがここ地良くひびく 

今までとは違う歯触りは三河湾に溺れそうだ

黒なまこの唐揚げ 初めてのこの食感が好き 

海鼠を湯通しすると少し柔らかくなる 贅沢過ぎる珍味の極み 

なまこ このわた 日本酒 海鼠の湯引き 赤と青 

このローテーションはグルメの王様、海鼠最高、このわた 超最高 

お次はこのわたに、なまこを付けて頂く

むっちゃ 贅沢 なまこでこれだけ幸せな気分になれた市兵衛旅館の食卓

西港で出会った軽トラの藤井さん、海鼠漁師の鈴木さん

なまこを手際良く料理する女将さん、ご島地グルメの幸せいっぱい島の夜 

久し振りの夕日が旅情を豊かに後押し…。

何十年間も朝までトイレ無用だったが「海鼠の利尿効果」とは知らなかった

追伸 12時と4時、夜中に2回も目覚めトイレへ

ご当地感: 4.9/ 味:5/ 価格:5/ サービス:4.7/ 雰囲気:4.5

2024/1/12-13 No 88

めっちゃ うまい ご島地グルメ

旅の島食人 池内嘉正

 


▼ 画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。 (撮影日 2024/1/12-13)

  

Photograph by Yoshi Ikeuchi

第25弾 ご島地グルメ 愛知県日間賀島

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第25弾 ご島地グルメ 愛知県日間賀島

第25弾 愛知県 日間賀島

2024年1月11−12日

人口1716人(23/3)

 

大阪から近鉄・名鉄・フェリーと乗り継いで約4時間の日間賀島

10月に解禁し、3月まで食べられるフグ漁解禁

約70隻ものふぐ刺し網漁船が日間賀港を出港

愛知県は日本で1・2を争う「天然トラフグ」の水揚げ量を誇る

ここでは100年前から一匹一匹釣り上げる延縄(はえなわ)漁を行っている

淡路島の三年トラフグ、壱岐島の白子たっぷりのトラフグを味わった上

三河湾のトラフグを是非賞味したいとやってきた

今までの鳥羽からのルートのフェリーはいつの間にか廃止

夏場は超満員の人気の島は美味い魚が年中飛び跳ねて待っている

冬場はふぐが売り物 タコは年中冷凍されていたとは知らなかった

生きたままをすぐに冷凍し、食べる時に解凍後、塩でぬるめを取り

沸騰した中へひとつまみの塩と大きさに合わせた茹で時間 

外海で獲れるタコは硬いが三河湾の内海分はびっくりするほど柔らかい 

港にはシンボルのタコが“で〜ん”とお出迎え

ランチを取るために昼前の到着 

冬場は生しらすも無く5月までは冷凍物

宿は料理が売り物の「季の宿 太田」古民家を改造して50年の人気の宿

★★★

夕食は注文していたふぐと地の魚と渡り蟹と鮑

テーブルは 三河湾の海の幸のオンパレード

年が明けて産卵期が近づくと美味しくなるのがトラフグの白子(精巣)

大きくなり栄養も豊富、味も濃厚になることから幻の逸品「白いダイヤ」と呼ばれている

一匹から僅かな量しか取れない上、期間限定の貴重な高級食材

食レポと写真のため箸を付ける暇もない、ふぐのフルコース

★★★

 

てっさ・湯引き・串焼き・唐揚げ・ふぐのサラダと来た

いよいよ登場「白子の塩焼き」ふわふわぷっくり、クリーミーな甘味とコク

★★★

口中でとろ〜り、とろける貴婦人の味 胃袋の収めるのが勿体無いほどの旬の極み

その上、タコ・マナジの塩焼き刺身盛りはグレの姿作りに平貝とみる貝が控えている

舌平目の煮付け・焼き渡り蟹、タイラギ貝のバター焼き・鮑のバター焼き 

これでもかと次から次へと大漁旗の、お出ましだ

ゆっくり味わう暇が無いほどの量 満腹過ぎて端が止まるのを見た二代目の定壽さん

“鍋は明日の朝食で”と気が利く大将

★★★

特に舌を喜ばしてくれたのは先付けの赤海老、うす味で鮮度と旨味に料理人の腕が際立つ

舌ビラメの煮付けは身が締まりシコシコと幸せが満ち溢れる 

★★

定番のタコはこの島だけの絶品 瞬間冷凍が身を柔らかくするとは知らなかった

翌朝のふぐの鍋、超贅沢な朝メシに、ちょっと一杯は遠慮した

チェックアウト寸前に今、魚屋から届いたと大将が部屋に持って来てくれたのが珍味の

★★★

「このわた」早速頂いたその味はうまいと言う前に又、酒が欲しくなった

日本酒と一緒に飲めばこれほどオツな味はそうお目にかかれない

日間賀島の三河湾のオンパレードにご馳走さま おもてなしに脱帽

ご当地感: 4.8/ 味:4.8 価格:4.8/ サービス:4.9/ 雰囲気:4.7

2024/1/11-12 No 86

めっちゃ うまい ご島地グルメ

旅の島食人 池内嘉正

 


▼ 画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。 (撮影日 2024/1/11-12)

  

Photograph by Yoshi Ikeuchi