2024年12月22日(日) 11:10 JST

カナリア諸島 ランサローテ島_プロローグ

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スペイン カナリア諸島 ランサローテ島(79島目)

スペイン

ランサローテ島

20126月4日~6日 

60㎞ 横20㎞(佐渡島よりやや小さい)

島の開発に島生まれのセサール・マリンケ(19291993芸術家)が大きく貢献した。
島の自然を守るため多くの規制を住民と共に議会を動かし立法化された。

建造物は4階まで
,色は白又はベージュ,窓の枠は青か緑で統一され道路など看板は一切禁止されている。

どの街を訪れても見事にその鮮やかさが目に飛び込んでくる。

島は観光立国として多くの観光客が押し寄せ、長期滞在から移住する人も増加している。
テネリフェ島から二泊三日の旅はたった45分のフライトでランサローテの空港に到着する。

予約のリムジン(
BMW)の運転手ミゲル(35)ボリビア人が空港で出迎えてくれた。

さぁこれから島をどう攻略するか予定を立てる。

今夜の宿は北の端からボートで
20分のグラシオーサ島(500人)La Graciosa

島には何もないと聞いているが行ってみることにした。

カナリア諸島の一番東に位置する島はアフリカ大陸までわずか115km
東京―熱海間とほぼ同距離にある。

10月から2月まではヨーロッパ各地から避寒地として大挙としてやって来る。
6月は丁度オフシーズン。

英国・フィンランド・ドイツと多く日本人には遙か遠い大西洋の島を連想していた。

しかし来てみるとヨーロッパ各地より数時間
,
アフリカ大陸へはマドリッド経由で
45時間で行ける至近距離には驚いた。

スライドショー

スライドショー

スライドショー

サボテン公園

ケーブ・デ・ヴァルディス
(火山トンネル€8)

ハメオス・デル・アグア
(溶岩洞窟€8)

ランサローテ島の街並み

グラシオーサ島(人口500人)

サボテン公園も溶岩洞窟も驚きのカウンターパンチの連続であり,
そのスケールの大きさと自然を残した建造物には感激した。

翌日の溶岩洞窟の中には運転手のミゲルを伴い懐中電灯3個を借り受け
出口から逆走して三脚を立てての必死の撮影に成功した。

訳を話してもう一度写真を撮らせて欲しいと懇願するとミゲルもその心意気に通じ
無料の再入場となった。ムーチョス・グラシャス。

これ程までの充実した観光は他では類のないほど時間をかけて
何度も何度も確認の眼を見開いていた。

島の首都アレッシュは素通りしてハルディン・デ・カクトゥス(サボテン公園€3)・
ハメオス・デル・アグア(溶岩洞窟€8)・

ケーブ・デ・ヴァルディス(火山トンネル€8)

中でも40分をかけて暗闇の溶岩トンネルをガイドが案内するツアーは
圧巻の溶岩絵巻に度肝を抜かれた。

数十メートルはあるかと思われる空洞に溶岩が見事に映し出されている。
暫らくは全員がガイドの説明に聞き入っていた。

その時ガイドが石を放り投げると「ドボォーン」と水音にウワァーッと驚きと歓声が上がる。誰もが谷底の溶岩を見つめていたからであ。

僅か
20㎝の水面は一点の曇りもなくその溶岩絵画は一瞬にして水紋の中へと消えて行った

トンネル内はガイドの懐中電灯なしでは動きが取れない。

もちろん満足のいくシャッターは切れていない。
既に明日の再チャレンジを秘かに決めていた。

ラクダに乗って観光するヨーロッパ人

町並みはグリーンと白で統一されている

カナリア諸島 ランサローテ島_グラシオーサ島

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スペイン カナリア諸島 ランサローテ島(79島目)

グラシオーサ島

ランサローテ島の北端にある島

(人口500人)

宿泊のグラシオーサ島は砂漠の中のアパートメント。

波の音と風の音しか聞こえないカナリア諸島の離島の一夜は
爆睡できたことが何よりだった

帰りの
Orzolaオゾラまでの船が揺れること凄まじい。

港にはミゲルが手を振ってオッラと朝の挨拶を交わす。

カナリア諸島 ランサローテ島_ティマンファイア国立公園

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スペイン カナリア諸島 ランサローテ島(79島目)

宿泊の予定は静かなジャイサから町の中心のプエルト・デ・カルメンに変更した。

ドライバーのミゲルの携帯からメールでキャンセル
,中心のホテルをこれまたメールで予約

全てはオフシーズン故の便利さである。

携帯を持たずにアナログ人間を決め込んでいる私は段々と肩身の狭い思いをするばかりだ

宿を変更したのには訳があった。
久し振りに日本食が恋しくなりそのレストランを見つけたからである。

その名は『ジャパニーズレストラン 
Nippon』。

オーナーはドイツ人と聞くがこのネーミングが日本人には嬉しい。

天ぷら・焼き鳥・寿司盛り合わせ・本日のスペシャルメニューの
サーモンあぶりのスパゲティとワインを3杯。〆て€
53

故郷の味に何だかホッとした。


砂交じりの涼しい海風に吹かれゆっくりとねぐらに帰るたった二人の日本人

ランサローテは何回見ても違った顔を見せてくれる。

島産ワインが旨いとワイナリーへ急遽,予定を変更して訪れる。
そこは団体客のツアーコースで大型バスが
4台も駐車している。

こりゃあきまへんわ。少し早いがランチにしましょか。

隣接する
BARでサンドイッチに白ワイン,めっきり強くなった女房は赤ワイン。

カマンベールの上の部分だけを削ぎ落としクルミを入れたオーブン焼き、
これがワインとぴったりの相性。

味を確かめパンに塗って食しカナリアワインを口に含むと絶妙のコンビネーション。
ドライバーの分も合わせて€
12の超安さ。

今日の1ユーロ―は
96円。なんだか儲けた感じ。
お目当ての取って置きの白ワインを
1ボトル(€12)購入。

ここでは最高級のランクでっせ。

車は
El  Golfo(エル・ゴルフォ)緑色の池。
Salinas de Janubio(サリナス・デ・ハヌピオ)塩田、


翌日は遅めの朝食を取り再び撮影開始となる。
El Golfoの緑の池に魅せられて山を下りその側で素顔に触れると一層親しみが湧く。

壁面溶岩はその鋭さを目の当たりに見てより一層満足のいく再訪であった。

お次の塩田の門は開かれていたがプライベートゾーンには入ろうとしないドライバー。

車を外に於いて交渉の結果,撮影の許可はOKである。

迫るフライト時間を気にしながら塩田に近づくこと
10,撮影タイムは5,
タイムリミットで塩田を立ち去るところへドライバーのミゲルの車が近づく。

何もかも満足のいくランサローテ島の旅の終り
,

空港到着は予定の
5分前。多めのチップでは感謝の表しようがない。
車中でのスペイン語のレッスン
,送迎時間の正確さ,
スーツ姿のドライバーの三日間は二度の握手でムーチョスグラシャス。

スライドショー

Parque Nacional de Timanfayaティマンファイヤ国立公園

ティマンファイヤ国立公園

今日のお目当てはParque Nacional de Timanfayaティマンファイヤ国立公園

18世紀の大規模な火山活動による溶岩台地や火口の様子は

月世界の想像を超えた現実に度肝を抜かれる。

大自然の地球の驚異を
200年の歳月が経った今日でもその姿は変わらない。

多くの火山国の溶岩台地には草木が茂り長年の歳月が面影を消し去っているが

極端に雨量の少ない自然環境と何人も近寄せない環境保護のお蔭で
歴史を垣間見ることが出来る。

周遊観光バスから何時降ろしてくれるのか楽しみにしていたが一切その期待は裏切られた

日本もカナリア諸島と同じ火山国であるが恵まれた自然の恩恵が観光客を呼び寄せている

溶岩の黒い大地、赤茶けた砂の色、

爆発の後が残る火口は月世界を思わせる大地に生と死の両面を見せられた思いだ。

一度は訪れたいお勧めの太鼓版。