2024年12月22日(日) 02:55 JST

フィジー諸島共和国 ビチレブ島_ナウソリ・ハイランド

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フィジー諸島共和国 ビチレブ島(14島目) vitilevu Island  
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満腹のジェリー

小鉄・ジェリー・マラサ

団体でいるとついついやかましくなるので
気つけなあきまへんな。

 味は日本人にピッタリ。

オーナーは上海から20年前に来たと言う。
店内禁煙はフイジーでは珍しいことだ。

値段が又リーズナブルだ。
料理が9皿、ビール1本
750mlワイン1本、
4人で7千円。

 

 「ジェリー、今晩一緒に食事にどう?」

「OK」。

マサラと合流して、
RATUに教わった中華レストランSENTAIへ。

日本人団体客が
VIP席を占め、ガヤガヤとやかましい。
「少しお静かに」
と添乗員らしき人に一言、苦言。
やっと静かになり箸が進む。

エノコロ草

ドライバーのラトーと小鉄

山道を行く4WD

なだらかな丘陵の尾根伝いのデコボコ道を4WDは進む。

次の目的地まで、
右に左に後戻りを繰り返しながら、
ジエリーの親戚のあるヤグナ村ヘチョット寄り道。

ドライバーのRATUは
「こんな道を何時間も運転するのは初めての経験だ」
と言いながら、イヤな顔ひとつせず案内してくれた。

日本ではこうはいかない。

舗装道路の有難さをこれほど感じたことは無かった。
ジェリーがいなければ、こんな体験も出来なかっただろう。

出会いとは不思議なものだ。

 若さはイイネ。7時間のドライブもケロッとした顔。
それにしても小鉄も車に強くなったもんだ。慣れとは恐ろしいね。

山道は何処まで続くのか。
ナウソリ・ハイランドへの道のりは、
長い長い道中。ナバラからまたまた2時間半をかけて到着。
山々の壮大な眺望は、
ナンディ港や、ママヌザ諸島ヤサワ諸島もかすかに望める。
エノコロ草が太陽の光を受けて金色に輝き、
初秋を感じさせる。
風になびく姿は、遠い昔どこかで見たことのあるような風景
なんだか郷愁をさそわれる。

 
お腹をさするジェリーの満足そうな笑顔。
今日は一日ほんとに「おおきに」。
残りはすべてテイクアウト。

素晴らしい素直な若者は、酒もタバコもやらない。

 「いつか必ず日本に来いよ」

健康そうな白い歯が、覗いた。

 夜更けの風がアルコールでほてったハダに気持ちいい。
明日は又マナ島に帰るジェリー。

「元気でナ」「頑張れよ」。

我が子より若い友達と、
一週間も早朝より釣りを楽しんだ毎日。

なんだか情が移る。
彼の大きな手が私の手を強く握りしめた。

お礼の気持ちをソッと握らせると黙って頷き、
別れを告げた。
ありがとう。

ナウソリ・ハイランド