2024年12月22日(日) 10:58 JST

オーストラリア フレーザー島とは

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オーストラリア フレーザー島(68島目)

オーストラリア

オーストラリア

オーストラリア

 

2009年10月7日―10月13日
国  名
面  積
オーストラリア
124km×15km(平均) 沖縄本島より少し大きい

気  候

冬22℃ 夏29℃
アクセス 関西-ゴールドコースト 10時間 
GC-ブリスベン 1時間(車)  
ブリスベンーハービーベイ50分
ハービーベイ-フレーザー島40分(フェリー)  
通   貨
A$
 1円ー0・81A$

Fresa Island

フレーザー島

砂と湖
75マイルビーチ
エピローグ
プロローグ
ホウェールウォッティング
亜熱帯雨林

オーストラリア フレーザー島_プロローグ

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オーストラリア フレーザー島(68島目)

プロローグ

亜熱帯森林の森が広がっている 

東海岸に抜けると南北に123キロメートル

最大幅約
22キロの砂の道 

世界的に有名な「
75マイルビーチ」がある

島の舗装道路はホテル周辺の一部だけで

全てがオフロードの世界 

キメの細かい砂は
4輪駆動車が走れるほどに

快適なサンドロード  

その全てが世界遺産だ 

大小200の湖は

パウダーサンドが透き通って見える湖や

黒く濁って見える湖などがある

何処からこの大量の砂が

運ばれて来るのか興味津々

すぐ目の前のハービーベイには

5000頭以上の鯨が9月頃には数多く回遊する

雑排水はバイオで再生する

何処の島でものんびりと過せるが

パリ・ダカールラリーを走るような

4輪駆動車に乗るとは知る好もなかった 

想像を超えたオフロードは

熟練運転手でなければ
砂に車輪を取られてしまう 

昔は木材産業のために作られた道は

木の根っ子が張りめぐり

激しくジャンプすることがあるらしい

環境を取り入れた自然の宝物 

世界的な自然遺産を次世代に残すために
,

自然保護に力を入れているので

舗装道路は作らない 

ホテルもエコリゾートとして

環境観光大賞を受賞しているほどである 

我々もまたそれを伝える一人として

自然環境保存に協力を惜しまない

8~10月は毎日ホウェールウォチング

100A$)がある 

南極へ帰る鯨がこの時期

赤ちゃんクジラを育てるためこの湾で保養する 

11月末頃から親子で南極へ向かう 

「地球の島めぐり」もこの島が
68島目となる 

同時期に私たちも南極への旅が始まるのも

不思議な縁を感じる 

ハービーベイのホエールウォチング

世界で唯一,砂の上で森林が成育する場所

太古の昔から先住民アボリジニ

(パチュラ族)

がガリ(楽園)と呼んでいた

ふつう「島」と言うと海底火山の隆起とか

珊瑚礁によって形づくられたものを想像するが

フレーザー島は海に浮かぶ砂の島である

この島にはサハラ砂漠より多くの砂が

堆積しているのに

75マイルビーチ

75マイルビーチ

ハービーベイのホエールウォチング

亜熱帯雨林

サンドブロー

キングフイッシャーベイ・リゾート

ロビーは省エネ証明・天井の両サイドは開閉空気の回流が良い・屋根が軽い

オフロード

リゾートの野菜は無農薬で栽培

マッケンジー湖

オーストラリア フレーザー島_ホウェールウォッティング

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オーストラリア フレーザー島(68島目)

ホウェールウォチング

船の側まで寄ってくるクジラ

今までは荒れ狂う海に防寒具に身を包み

数少ないクジラを追っかけていた他の島とは大違い 

クジラとのガイドラインはクジラが破り、

親しみを持って見てくれとばかりに近づいてくる 

11月には餌の豊富な南極の海へと帰っていく 

又是非会いたい君たちと…

ボートのすぐ右側にまるでイルカのように

擦り寄ってくる二頭のクジラ 

信じられない光景が続く 

空は晴れ渡り波静かなハービィ湾に

無数のクジラが生息する 

ウォティングボートは他に一艇のみ
(制限あり)

いよいよクジラの海域である 

相変わらず難解な英語をしゃべり続ける

ウォチングガイド 

いきなり目の前で潮を吹くクジラ 

次から次へと姿を現す 

頭のてっぺんから息を噴出す 

海面に出て胸びれをみせる 

お次はスパイホップ
(水中で直立し目だけを海上に出す)

連続のシャター音は鳴り止まない 

このグレートバリアリーフには

6月頃より南極に帰るために立ち寄る 

赤ちゃんクジラは 生まれた時は体長3m

体重1トン以上だが脂肪層は未発達である 

脂肪を付けるには脂肪の高い母乳が

一日600リットル(
2?を300本)

授乳を続けるから驚く(
人間の母乳 脂肪分2%クジラ35%)

1歳にして8メートルの体長となる

捕鯨国であるわが国は

違った意味での楽しみがある(食肉)

ハービー湾海洋公園には5000頭を超える

ザトウクジラがやって来る。

グレートサンディ海峡は

フレーザー島で海流が妨げられる 

南極まで600kmのオーストラリア東海岸は

絶好のクジラの子育ての海

南極からオーストラリア東海岸を通り

南太平洋の島々を回遊して

冬から春にかけて交尾をして出産をする。

早朝,フェリーで帰る客とツアー客とで

ロビーは雑踏の賑い

それでなくてもあまり英語力に自信のない私には

オーストラリアの英語は分かり難い

それとも私の耳が聞こえにくくなっているのか?

何とかウォチング船の乗客となり

クジラの住む海域へと向かう 

島の桟橋

スパイホップ

ホウェールウオチングの船舶

オーストラリア フレーザー島_砂と湖-透き通る淡水

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オーストラリア フレーザー島(68島目)

砂と湖

マッケンジー湖

透き通る淡水

ウインドウ・レイク

島の滞在中夜間には雨の降る日が多い 

砂の道は雨が降ればそれだけ走りやすくなる

乾いた砂の道は砂塵を巻き上げて走り

車輪を取られる 

パウダーのような砂は風で舞い上がり

ひとつの林を飲み込む勢いで進んでいる 

まるで砂の洪水に埋もれいずれ全てが枯れていく 

砂丘に枯れた木が立つ哀れな姿に変身する。

多くの雨水がドーム型の地下水層に

蓄えられ,島の至る所で砂丘より

染み出て小川となり東海岸へと流れ出る

その代表的なイーライ・クリーク

Eli creek

透明度がよく人気のスポット 

ゴミひとつない小川を

見ているだけでも心が洗われる。

強風の日はカメラマン泣かせだ 

細かい砂が入らぬように

カメラカバーで防御する

古い砂と東から運ばれて来る

新しい砂の色の違いが分かる 

まるで生き物のようだ

森の中を走り3つの湖を捜し求める

西のキングフィシャーベイより約一時間
,

砂の道はこれでもかと行く手を阻む 

ウインドウ・レイク Window Lake

水は黒いが濁っているのではない
(樹木から流れ出たタンニンを含む)

リゾートの中にある池のようにな所が

このタイプの湖である

 
豊富な地下水が大量の砂のフィルターを通して

地下水面が地面より高くなっている所がある

地下の水量により水面が上下する


ウインドウ・レイク

パーチドレイクPerched Lake

(宙水湖)と呼ばれるマッケンジー湖 

腐葉などの小枝が砂の上に

堆積して水を通さない層が出来る

その上に雨水が溜まり長い年月の結果

湖となったのだという 

口に含んでみると確かに淡水だ 

あまりにも透明すぎてその深さが計り知れない 

マッケンジー湖

マッケンジー湖

マッケンジー湖

「砂が動く」を目の当たりにして

自然の驚異に倒木を見つめる 

押し寄せる砂で森の墓場となり

枯れ木となる無残な姿 

根っ子が今にも崩れそうな木 

砂が小川のように流れている

『砂の川』 

湖にはごみひとつ浮いていない 

純白のウエディングドレスのような水際 

自然の力はすごい迫力で美を生む

ブルーの青さと空の雲 

マッケンジー湖の前に立つと感嘆の声が上がる

海と見間違える風景は

40
の湖の中では文句なしのNO1 

貴婦人のように優雅で物静かな

微笑をたたえている湖 

数ある湖の中で私はここが一番好きだ

小川が砂でせき止められた湖、

バラージレイク
Barrge Lake

砂の動きは湖を埋め尽くし

いずれあたり一面砂漠化とするだろう

数時間前に降った雨に助けられ

水分を含んだ砂は風で舞い上がったりしない 
恵みの雨だ

フレーザー島の東海岸

フレーザー島の東海岸

フレーザー島の東海岸

砂の道

ウインドウ・レイク

四輪駆動車は悪路を楽しむように快走する 

ハンドルを握っているの『小林寛子』さんは

中々のハンドル裁き 

やっと到着かと思えば更に
1kmの砂の道を歩く

急な砂の上り坂は足が砂に取られて

とても歩きにくい 

サンドブローの頂点の右下に

ウォビー湖が見える 

イーライクリーク

イーライクリーク

レインボーコージ

古い砂と新しい砂に分かれている道

マッケンジー湖

イーライクリーク

マッケンジー湖

ウォビー湖

森が砂に埋もれていく

オーストラリア フレーザー島_75マイルビーチ

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オーストラリア フレーザー島(68島目)

Pheasant Coucal (フェザントクークル)

キバタン・白オオム

75マイルビーチのドライブを楽しむオーストラリアの子供たち

75マイルビーチ

満潮時は海水に浸かるビーチ

75マイルビーチ

西海岸から東海岸へ抜ける砂の道 

雨の後は比較的砂が固まり走りやすい

乾いたサラサラの道は四輪駆動車でも

運転にネをあげる 

ロデオ以上の道は考えようによっては

身体のマッサージ 

悪路というより「パリダカール」以上の

レースと経験者は語る 

マッケンジー湖

Maheno Wreck

日本船籍の廃船

セスナからの撮影

セスナからの撮影

森林探索にサンドブローを歩く 

巨大な砂漠 亜熱帯雨林 

数多くの湖沼 美しい海と砂浜

世界最古の大陸が生んだ砂の島 

世界遺産の凄さに驚きと感動の連続だ

東海岸に点在するビューポイントは

一日で全部見て回るなんて不可能だ 

早朝はバードウォチングに 

リゾートの散策 

白く見えるマッケンジー湖に見入り 

セスナでの空中散歩 

フレーザ島のホテルの設立から

関っている強い味方 

ツアーでは訪れることは出来ない

フォトジェックな場所へと案内してくれる 

ハイタイドの時はビーチの高台でひと休み 

気の利いたランチパック
(食べ残しは全部持ち帰るゴミ袋付)に

舌鼓を打ち自然の中に溶け込む

Rainbow Gorge レインボーゴージ

快適に海風を切って走る車 

若いバックパッカーは

キャンプ用の荷物の過重で立ち往生 

それだけ砂の道の運転は困難をきわめる

我がドライバーはエコ関係の

会社を営んでいるヒロコ・コバヤシ

(ブリスベン在住)は超ベテランのドライバー 

一時間ほどで森が開けると

南北に約
123Kmのサンドロードが続く

砂・砂・砂 きめの細かい砂は

ビーチ沿いをぶっ飛ばせる高速道路に変わる

満潮時には海水で通行は不可能 

今日の満潮は
11時から15時まで 

その間はどこかで待機しなくてはならない 

セスナからの撮影

ドライバー hiroko.kobayashi

難破船「マヒノ」

75マイルビーチ

セスナで75マイルビーチを撮影

オーストラリア フレーザー島_亜熱帯雨林

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オーストラリア フレーザー島(68島目)

年  論

亜熱帯雨林

風下から落下し時を経て

森はいつしか砂丘となる 

東海岸では流れ落ちる

砂の滝が随所でお目にかかる

その速度は以前ほどでもないらしいが

自然の驚異に固唾を飲む 

島は生きているを目の当たりにした砂の島

パイルバリーの全てを

知り尽くしている強力な味方 

誰もいない森をたった
3人が占有する 

光の差し込む森も午後
4時には

もう光が届かないほど深い森の中 

翌日の午前中には三度目の探訪 

見上げる大木に圧倒される

自然の中ではアリほどのちっぽけな人間 

森林の散策路を急ぎ足で見て回る

光の輝く熱帯雨林に見とれ

ツアーからすぐに遅れをとる 

何だか物足らない

翌日はブリスベンから駆けつけてくれた

ヒロコ・コバヤシさんの案内で

出口から逆行する

砂の島の森林を散策 

かっては林業の盛んだった木材集積場 

世界遺産として自然を残すため林業を廃業 

スエズ運河の改修工事に使用された

サティネの木々が生い茂る

光の差し込む森は大木が育つ 

バスツアーで訪れた

島には40を超えるパーチドレイクが

あるのは地下水の湧きでた湖である

巨大な砂漠は植物を飲み込み

潅木が砂丘の中に立ち木している 

枯れているのかと引っ張ってみても

びくともしない 

強風で運ばれた砂は頂上へと積る 

見上げる大木

山は全て砂

砂の滝(サラサラと流れ落ちている)

大きな木が生い茂る

森のツアー散策

サティネの木

森の中の道しるべ

この森は次世代の人達に継がれていく遺産 

森林を伐採後、はげ山になり

慌てて植林に目覚めた国は数多い 

何故砂丘に森林が育つのか? 

大量の砂は地下水層となり

巨大なスポンジの貯水タンクとなる 

オーストラリア フレーザー島_エピローグ

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オーストラリア フレーザー島(68島目)

日本人にはまだ馴染みの浅い

フレーザー島は

環境を大切にするエコリゾート

島の思い出を迫力ある映像で

締めくくった最後の夜 

今夜も強風が吹き荒れている

明日のフェリーは大丈夫かと

ちょっぴり不安が過ぎる… 

海は強風が吹き荒れるが

カタマラン(双胴船)は

ビクともしない 

横殴りの飛沫を受けながらも

無事にハービーベイに到着 

エピローグ

この自然を撮り続けている島のカメラマン、

ピーター・マイヤー(
39)は

独学で写真を学び美しい自然を世界に広めている

数々の写真を特別にスライドショーで見せてくれた 

旅人への心遣いに感謝 

島の風景を自由自在に切り取った目線は

世界に通じるプロの作品 

フレッシュな感覚、研ぎ澄まされた才能
,

世界の第一人者の写真家として

世に出ることは間違いないと信じる

フレーザー島の全ての出会いは

missヒロコ・コバヤシのコーディネートのお陰

エコを誰よりも早く察知し

未来への環境保全に貢献している彼女に

エールを送りたい

先住民アボリジニはこの島を

フレーザー島とはよばなかった 

彼らの言葉で「ガリ(
K`Gari)」とよんでいた 

それは『楽園』という意味だ

フレーザー島の夕日

自然遺産の森の中には野鳥が飛び交い

静けさの中に鳴き声でさわやかな朝が始まる

蜜を求めてグラスツリーで朝食を取る鳥たち 

島の土台は全てが砂 

類まれな自然の美しさは

地質学や生態学において世界的な重要な

役割を果たしている 

クジラから近づいて来る

隣室の窓から

コテージのリビング

突然黒い雲が・・・

鉄のひとり言

何処までも続く75マイルビーチ 砂浜の道路は延々と延びている 

海岸沿いを4
輪駆動車でドライブするなんて
初めての体験に感動しました

目の前に現れた100頭近くをクジラ 見る事ができたなんて
信じられない

さすが砂の島の世界遺産『フレーザー島』に感服しました。

  旅の鉄人

        池内嘉正

2009107~13

左・ヒロコ・小林 小鉄(ミドリ)

撮影者 ピーターマイヤー

もう一度見たかったホェールウォチング

レインボーゴージ

鳥の声に目覚める朝

部屋のすぐ裏の森

肌寒いぐらいの朝夕はとても過ごしやすい 

森の中のコテージで執筆中に聞こえる風の音、

木々のざわめき、鳥の声

いつしか溶け込んでいる大自然の森に…

環境にやさしいエコリゾートは

満足度120%である

進入路が見つからず右往左往して

やっと探し当てたレインボーゴージ 

砂の上を歩くのは疲れるが

砂丘の頂上の達成感は感無量の思い 

日々天候に左右される自然界 

二度目のホェールウォチングも

強風のために中止となる 

あのダイナミックな迫力を

もう一度体験したかったのにとても残念だ 

ハイライトは75マイルビーチ 

100km以上の砂の高速道路を

時速
80kで飛ばす快感は

何度走っても気持ちがいい 

晴れ渡った青い空、

障害物も何もない自然の道路は

世界一のハイウエイ 

ビーチから少し入るとお気に入りの

亜熱帯雨林のパイルバリーに辿り着く

ディンゴ(純潔の野生の犬)

砂漠化の進行は現在も続きサンドブローから

風下へ砂は動いている 

砂の道の運転は4WDでも

高度なテクニックが必要である 

我〃も急斜面の悪路で

間一髪のところで横転を免れた

ガラスの向こうに

早朝に蜜を求めて

私の足跡

リゾートのツアー客

パイプオルガン

撮影者 ピーターマイヤー

ホテルの裏の海岸を散歩する親子連れ