オーストラリア フレーザー島とは
- 2010年2月 1日(月) 09:07 JST
- 投稿者: tetujin60
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2024年12月22日(日) 10:58 JST
亜熱帯森林の森が広がっている
東海岸に抜けると南北に123キロメートル
最大幅約22キロの砂の道
世界的に有名な「75マイルビーチ」がある
島の舗装道路はホテル周辺の一部だけで
全てがオフロードの世界
キメの細かい砂は4輪駆動車が走れるほどに
快適なサンドロード
その全てが世界遺産だ
大小200の湖は
パウダーサンドが透き通って見える湖や
黒く濁って見える湖などがある
何処からこの大量の砂が
運ばれて来るのか興味津々
すぐ目の前のハービーベイには
5000頭以上の鯨が9月頃には数多く回遊する
雑排水はバイオで再生する
何処の島でものんびりと過せるが
パリ・ダカールラリーを走るような
4輪駆動車に乗るとは知る好もなかった
想像を超えたオフロードは
熟練運転手でなければ
砂に車輪を取られてしまう
昔は木材産業のために作られた道は
木の根っ子が張りめぐり
激しくジャンプすることがあるらしい
環境を取り入れた自然の宝物
世界的な自然遺産を次世代に残すために,
自然保護に力を入れているので
舗装道路は作らない
ホテルもエコリゾートとして
環境観光大賞を受賞しているほどである
我々もまたそれを伝える一人として
自然環境保存に協力を惜しまない
8月~10月は毎日ホウェールウォチング
(100A$)がある
南極へ帰る鯨がこの時期
赤ちゃんクジラを育てるためこの湾で保養する
11月末頃から親子で南極へ向かう
「地球の島めぐり」もこの島が68島目となる
同時期に私たちも南極への旅が始まるのも
不思議な縁を感じる
ハービーベイのホエールウォチング
世界で唯一,砂の上で森林が成育する場所
太古の昔から先住民アボリジニ
(パチュラ族)
がガリ(楽園)と呼んでいた
ふつう「島」と言うと海底火山の隆起とか
珊瑚礁によって形づくられたものを想像するが
フレーザー島は海に浮かぶ砂の島である
この島にはサハラ砂漠より多くの砂が
堆積しているのに
75マイルビーチ
75マイルビーチ
ハービーベイのホエールウォチング
亜熱帯雨林
サンドブロー
キングフイッシャーベイ・リゾート
ロビーは省エネ証明・天井の両サイドは開閉空気の回流が良い・屋根が軽い
オフロード
リゾートの野菜は無農薬で栽培
マッケンジー湖
ホウェールウォチング
船の側まで寄ってくるクジラ
今までは荒れ狂う海に防寒具に身を包み
数少ないクジラを追っかけていた他の島とは大違い
クジラとのガイドラインはクジラが破り、
親しみを持って見てくれとばかりに近づいてくる
11月には餌の豊富な南極の海へと帰っていく
又是非会いたい君たちと…
ボートのすぐ右側にまるでイルカのように
擦り寄ってくる二頭のクジラ
信じられない光景が続く
空は晴れ渡り波静かなハービィ湾に
無数のクジラが生息する
ウォティングボートは他に一艇のみ
(制限あり)
いよいよクジラの海域である
相変わらず難解な英語をしゃべり続ける
ウォチングガイド
いきなり目の前で潮を吹くクジラ
次から次へと姿を現す
頭のてっぺんから息を噴出す
海面に出て胸びれをみせる
お次はスパイホップ
(水中で直立し目だけを海上に出す)
連続のシャター音は鳴り止まない
このグレートバリアリーフには
6月頃より南極に帰るために立ち寄る
赤ちゃんクジラは 生まれた時は体長3m
体重1トン以上だが脂肪層は未発達である
脂肪を付けるには脂肪の高い母乳が
一日600リットル(2?を300本)
授乳を続けるから驚く(
人間の母乳 脂肪分2%クジラ35%)
1歳にして8メートルの体長となる
捕鯨国であるわが国は
違った意味での楽しみがある(食肉)
ハービー湾海洋公園には5000頭を超える
ザトウクジラがやって来る。
グレートサンディ海峡は
フレーザー島で海流が妨げられる
南極まで600kmのオーストラリア東海岸は
絶好のクジラの子育ての海
南極からオーストラリア東海岸を通り
南太平洋の島々を回遊して
冬から春にかけて交尾をして出産をする。
早朝,フェリーで帰る客とツアー客とで
ロビーは雑踏の賑い
それでなくてもあまり英語力に自信のない私には
オーストラリアの英語は分かり難い
それとも私の耳が聞こえにくくなっているのか?
何とかウォチング船の乗客となり
クジラの住む海域へと向かう
島の桟橋
スパイホップ
ホウェールウオチングの船舶
マッケンジー湖
透き通る淡水
ウインドウ・レイク
島の滞在中夜間には雨の降る日が多い
砂の道は雨が降ればそれだけ走りやすくなる
乾いた砂の道は砂塵を巻き上げて走り
車輪を取られる
パウダーのような砂は風で舞い上がり
ひとつの林を飲み込む勢いで進んでいる
まるで砂の洪水に埋もれいずれ全てが枯れていく
砂丘に枯れた木が立つ哀れな姿に変身する。
多くの雨水がドーム型の地下水層に
蓄えられ,島の至る所で砂丘より
染み出て小川となり東海岸へと流れ出る
その代表的なイーライ・クリーク
(Eli
creek)
透明度がよく人気のスポット
ゴミひとつない小川を
見ているだけでも心が洗われる。
強風の日はカメラマン泣かせだ
細かい砂が入らぬように
カメラカバーで防御する
古い砂と東から運ばれて来る
新しい砂の色の違いが分かる
まるで生き物のようだ
森の中を走り3つの湖を捜し求める
西のキングフィシャーベイより約一時間,
砂の道はこれでもかと行く手を阻む
ウインドウ・レイク Window Lake
水は黒いが濁っているのではない
(樹木から流れ出たタンニンを含む)
リゾートの中にある池のようにな所が
このタイプの湖である
豊富な地下水が大量の砂のフィルターを通して
地下水面が地面より高くなっている所がある
地下の水量により水面が上下する
ウインドウ・レイク
パーチドレイク(Perched
Lake)
(宙水湖)と呼ばれるマッケンジー湖
腐葉などの小枝が砂の上に
堆積して水を通さない層が出来る
その上に雨水が溜まり長い年月の結果
湖となったのだという
口に含んでみると確かに淡水だ
あまりにも透明すぎてその深さが計り知れない
マッケンジー湖
マッケンジー湖
マッケンジー湖
「砂が動く」を目の当たりにして
自然の驚異に倒木を見つめる
押し寄せる砂で森の墓場となり
枯れ木となる無残な姿
根っ子が今にも崩れそうな木
砂が小川のように流れている
『砂の川』
湖にはごみひとつ浮いていない
純白のウエディングドレスのような水際
自然の力はすごい迫力で美を生む
ブルーの青さと空の雲
マッケンジー湖の前に立つと感嘆の声が上がる
海と見間違える風景は
40の湖の中では文句なしのNO1
貴婦人のように優雅で物静かな
微笑をたたえている湖
数ある湖の中で私はここが一番好きだ
小川が砂でせき止められた湖、
『バラージレイクBarrge
Lake』
砂の動きは湖を埋め尽くし
いずれあたり一面砂漠化とするだろう
数時間前に降った雨に助けられ
水分を含んだ砂は風で舞い上がったりしない
恵みの雨だ
フレーザー島の東海岸
フレーザー島の東海岸
フレーザー島の東海岸
砂の道
ウインドウ・レイク
四輪駆動車は悪路を楽しむように快走する
ハンドルを握っているの『小林寛子』さんは
中々のハンドル裁き
やっと到着かと思えば更に1kmの砂の道を歩く
急な砂の上り坂は足が砂に取られて
とても歩きにくい
サンドブローの頂点の右下に
ウォビー湖が見える
イーライクリーク
イーライクリーク
レインボーコージ
古い砂と新しい砂に分かれている道
マッケンジー湖
イーライクリーク
マッケンジー湖
ウォビー湖
森が砂に埋もれていく
Pheasant Coucal (フェザントクークル)
キバタン・白オオム
75マイルビーチのドライブを楽しむオーストラリアの子供たち
75マイルビーチ
満潮時は海水に浸かるビーチ
西海岸から東海岸へ抜ける砂の道
雨の後は比較的砂が固まり走りやすい
乾いたサラサラの道は四輪駆動車でも
運転にネをあげる
ロデオ以上の道は考えようによっては
身体のマッサージ
悪路というより「パリダカール」以上の
レースと経験者は語る
マッケンジー湖
Maheno Wreck
日本船籍の廃船
セスナからの撮影
セスナからの撮影
森林探索にサンドブローを歩く
巨大な砂漠 亜熱帯雨林
数多くの湖沼 美しい海と砂浜
世界最古の大陸が生んだ砂の島
世界遺産の凄さに驚きと感動の連続だ
東海岸に点在するビューポイントは
一日で全部見て回るなんて不可能だ
早朝はバードウォチングに
リゾートの散策
白く見えるマッケンジー湖に見入り
セスナでの空中散歩
フレーザ島のホテルの設立から
関っている強い味方
ツアーでは訪れることは出来ない
フォトジェックな場所へと案内してくれる
ハイタイドの時はビーチの高台でひと休み
気の利いたランチパック
(食べ残しは全部持ち帰るゴミ袋付)に
舌鼓を打ち自然の中に溶け込む
Rainbow Gorge レインボーゴージ
快適に海風を切って走る車
若いバックパッカーは
キャンプ用の荷物の過重で立ち往生
それだけ砂の道の運転は困難をきわめる
我がドライバーはエコ関係の
会社を営んでいるヒロコ・コバヤシ
(ブリスベン在住)は超ベテランのドライバー
一時間ほどで森が開けると
南北に約123Kmのサンドロードが続く
砂・砂・砂 きめの細かい砂は
ビーチ沿いをぶっ飛ばせる高速道路に変わる
満潮時には海水で通行は不可能
今日の満潮は11時から15時まで
その間はどこかで待機しなくてはならない
セスナからの撮影
ドライバー hiroko.kobayashi
難破船「マヒノ」
75マイルビーチ
セスナで75マイルビーチを撮影
年 論
その速度は以前ほどでもないらしいが
自然の驚異に固唾を飲む
島は生きているを目の当たりにした砂の島
パイルバリーの全てを
知り尽くしている強力な味方
誰もいない森をたった3人が占有する
光の差し込む森も午後4時には
もう光が届かないほど深い森の中
翌日の午前中には三度目の探訪
見上げる大木に圧倒される
自然の中ではアリほどのちっぽけな人間
森林の散策路を急ぎ足で見て回る
光の輝く熱帯雨林に見とれ
ツアーからすぐに遅れをとる
何だか物足らない
翌日はブリスベンから駆けつけてくれた
ヒロコ・コバヤシさんの案内で
出口から逆行する
砂の島の森林を散策
かっては林業の盛んだった木材集積場
世界遺産として自然を残すため林業を廃業
スエズ運河の改修工事に使用された
サティネの木々が生い茂る
光の差し込む森は大木が育つ
バスツアーで訪れた
島には40を超えるパーチドレイクが
あるのは地下水の湧きでた湖である
巨大な砂漠は植物を飲み込み
潅木が砂丘の中に立ち木している
枯れているのかと引っ張ってみても
びくともしない
強風で運ばれた砂は頂上へと積る
見上げる大木
山は全て砂
砂の滝(サラサラと流れ落ちている)
大きな木が生い茂る
森のツアー散策
サティネの木
森の中の道しるべ
この森は次世代の人達に継がれていく遺産
森林を伐採後、はげ山になり
慌てて植林に目覚めた国は数多い
何故砂丘に森林が育つのか?
大量の砂は地下水層となり
巨大なスポンジの貯水タンクとなる
日本人にはまだ馴染みの浅い
フレーザー島は
環境を大切にするエコリゾート
島の思い出を迫力ある映像で
締めくくった最後の夜
今夜も強風が吹き荒れている
明日のフェリーは大丈夫かと
ちょっぴり不安が過ぎる…
海は強風が吹き荒れるが
カタマラン(双胴船)は
ビクともしない
横殴りの飛沫を受けながらも
無事にハービーベイに到着
この自然を撮り続けている島のカメラマン、
ピーター・マイヤー(39)は
独学で写真を学び美しい自然を世界に広めている
数々の写真を特別にスライドショーで見せてくれた
旅人への心遣いに感謝
島の風景を自由自在に切り取った目線は
世界に通じるプロの作品
フレッシュな感覚、研ぎ澄まされた才能,
世界の第一人者の写真家として
世に出ることは間違いないと信じる
フレーザー島の全ての出会いは
missヒロコ・コバヤシのコーディネートのお陰
エコを誰よりも早く察知し
未来への環境保全に貢献している彼女に
エールを送りたい
先住民アボリジニはこの島を
フレーザー島とはよばなかった
彼らの言葉で「ガリ(K`Gari)」とよんでいた
それは『楽園』という意味だ
フレーザー島の夕日
自然遺産の森の中には野鳥が飛び交い
静けさの中に鳴き声でさわやかな朝が始まる
蜜を求めてグラスツリーで朝食を取る鳥たち
島の土台は全てが砂
類まれな自然の美しさは
地質学や生態学において世界的な重要な
役割を果たしている
クジラから近づいて来る
隣室の窓から
コテージのリビング
突然黒い雲が・・・
何処までも続く75マイルビーチ 砂浜の道路は延々と延びている
海岸沿いを4輪駆動車でドライブするなんて
初めての体験に感動しました
目の前に現れた100頭近くをクジラ 見る事ができたなんて
信じられない
さすが砂の島の世界遺産『フレーザー島』に感服しました。
池内嘉正
2009年10月7日~13日
左・ヒロコ・小林 小鉄(ミドリ)
撮影者 ピーターマイヤー
もう一度見たかったホェールウォチング
レインボーゴージ
鳥の声に目覚める朝
部屋のすぐ裏の森
肌寒いぐらいの朝夕はとても過ごしやすい
森の中のコテージで執筆中に聞こえる風の音、
木々のざわめき、鳥の声
いつしか溶け込んでいる大自然の森に…
環境にやさしいエコリゾートは
満足度120%である
進入路が見つからず右往左往して
やっと探し当てたレインボーゴージ
砂の上を歩くのは疲れるが
砂丘の頂上の達成感は感無量の思い
日々天候に左右される自然界
二度目のホェールウォチングも
強風のために中止となる
あのダイナミックな迫力を
もう一度体験したかったのにとても残念だ
ハイライトは75マイルビーチ
100km以上の砂の高速道路を
時速80kで飛ばす快感は
何度走っても気持ちがいい
晴れ渡った青い空、
障害物も何もない自然の道路は
世界一のハイウエイ
ビーチから少し入るとお気に入りの
亜熱帯雨林のパイルバリーに辿り着く
ディンゴ(純潔の野生の犬)
砂漠化の進行は現在も続きサンドブローから
風下へ砂は動いている
砂の道の運転は4WDでも
高度なテクニックが必要である
我〃も急斜面の悪路で
間一髪のところで横転を免れた
ガラスの向こうに
早朝に蜜を求めて
私の足跡
リゾートのツアー客
パイプオルガン
撮影者 ピーターマイヤー
ホテルの裏の海岸を散歩する親子連れ
::プロフィール
●1939年生・大阪出身。ゴルフジャーナリスト JGJA会員
●1966年 世界一周60日間 市場調査と営業に出張
ゴルフ歴62年
●2014年6月 右足人工股関節手術後エージシュートにチャレンジ
●2016年8月12日エージシュート達成 術後763日目
ゴルフ場 北海道 グレート旭川カントリー倶楽部
スコア74(37・37)・年齢76歳と327日・2024年現在に至る
●2014年8月より5月―10月旭川へ移住
●1997年会社経営を社員に継承 パームスプリングスへゴルフ留学 2ヶ月で挫折
●1999年に日本の島60島取材
●2000年日本の島再発見出版 日本作家協会会員
●2002年北極点踏破 日本旅のペンクラブ会員
日本旅行写真家協会正会員
●2003年―2009年 地球の島巡り70島踏破(旅は全て夫婦同伴)
●2009年12月16日 南極点踏破
●2010年 地球の島巡り出版
●2015年5月よりトリプルレジデンス継続中5月中〜10月中(東神楽居住)
1月中〜2月末(沖縄・石垣島居住)年末年始・春・秋(大阪現住所に居住)
●2022年 離島の食を求め ご島地グルメの取材開始(一島目 島根県隠岐の島)
●2023年 株式会社アイナック創業49年 取締役会長に再就任 生涯現役を目標
●2024年現在ご島地グルメ挑戦中(離島の旬の食を求め取材旅行)
一般社団法人 離島振興地方創生協会 賛助会員・NPO法人大阪USクラブ会員
現在、
フリーの経営カウンセラー。
2000年「哀愁フェリー」、2006年「佐渡航路」で日本有線大賞有線音楽賞を受賞。
2008年 悪性リンパ腫を発症。復帰後は悪性リンパ腫の啓蒙の「ライムグリーン・リボン」支援活動を始め、現在も続けている。2013年 キルギス共和国22周年独立記念コンサートで観客約5万人を前に「風の旅人」を発表をし歓声を浴び、キルギスの情報文化大臣から感謝状が贈られた。