第24弾 ご島地グルメ 長崎県対馬
- 2023年12月25日(月) 17:02 JST
- 投稿者: tetujin60
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第24弾 ご島地グルメ 長崎県対馬
対馬
人口26,654(R5)
博多港―壱岐―対馬
壱岐からジェットホイルで60分、乗客の大半が壱岐で下船
船内は空席が目立ち指定席ではあるが好きな席に腰を下ろす間も無く出発
晴れた日には韓国の釜山が見える 港には海上自衛隊の船が数隻
正に対馬は国境の島である
ランチはホテルの近くの蕎麦屋に飛び込んだ
ろくべえといりやきそば、焼きそばだと思っていたが普通のそば
いりやきそば
材料の鶏肉(魚)を椿油で炒って料理していたので「いりやき」と名付けられたという
出汁は鶏肉と椎茸の醤油味、少し肌寒くなっていたので旅先の一杯は疲れを癒してくれる
ろくべえ
ろくべえは見た目に真っ黒であるが原料はさつまいもの澱粉から作る
麺は「せんだんご」で作る 少し甘めのスープが身体に優しくホッとする郷土料理
黒く見えたのは一面にわかめをトッピングしていたからだ
2cmぐらいに切られているのでスプーンの方が食べ易い
つるんつるんで喉越しも良く初めて食すご島地グルメ
夕食は期待していたアナゴ料理
長崎県対馬市西沖のアナゴの美味しさの秘密は、脂の乗りと骨の柔らかさとある
アナゴにもよるが決して肉太でない穴ちゃんに私の舌は驚かなかった
アナゴの刺身 煮アナゴ
白焼きも煮アナゴもやはり専門店には勝てない…
メニューで見つけた「地鶏の白レバーの燻製」は胡麻油と塩で食す絶品料理
白レバーの燻製
ねっとりした旨みが舌の記憶に何時迄も残っていた。
明日の晩は地鶏と密かに決めたが当日のタクシーの予約は午前中で全て満車
旅先では運転はしないと決めているのでアナゴ専門店に行くのを諦めた
今夜は飛びっきり美味いものでも食いに行くか!?
しかし甘く見ていた店選び、これという店は全て前日までの予約のみ
当日では材料が揃わないのでダメだと断られる
昨夜の穴子で懲りているので地鶏焼き鳥でも行こうと店を探すと
“当分の間お休み”と張り紙がある こんな島巡りは初めての経験と深く反省
国境の島は韓国人の旅行者が半分以上占めている
スーパーもドラッグストアも超満員で韓国語が飛び交う繁盛ぶり
やっと見つけた焼鳥屋は店内に阪神タイガースの応援旗が並ぶ
阪神ファンだったご主人は2年前に他界と、奥さん一人で店を切り盛り
客は我々二人きり!? ネタを見ただけで早々に切り上げた
情報不足と段取りの悪さで改めて予約の大切さを再認識
所変われば品変わる『郷にいれば郷に従え』の教訓が頭をかすめる
帰りの対馬空港の売店で見つけたアナゴ・地鶏・豚肉
全て冷凍であるが買って帰って自宅で対馬料理の再現の妙案が浮かんで来た
「とんちゃん」「穴子丼」「いりやき」と調理師「嘉正」の腕が鳴る
とんちゃん
野菜と味付け豚肉を炒める簡単な物 柔らかい豚肉は甘辛く味付けされている
なかなか食べやすく500gをほとんど食べ尽くすほどの味
とんちゃん焼き
北海道の三升漬を薬味にすると旨味倍増の「とんちゃん」の出来上がり
残りは翌日の昼に豚丼に、2人前で1000円とは安い・旨いのご馳走さん!
豚丼
「黄金あなご」 嘉正風穴子丼★★★
黄金あなご
対州黄金あなごは、長崎県対馬市西沖の韓国との国境付近で獲れる
エビ・タコ・イカを餌としており脂の乗りが違う
水深150m~200m、水温約6℃付近に生息し丸々と身は締まり、
独特な歯ごたえと脂の乗りを楽しめる…と宣伝文句
冷凍の穴子を自然解凍して蒸し器で10分
少し甘めのタレに10分漬け込み穴子だけを取り出し少し焼き目を付ける
ご飯に軽くタレをからませ穴子を乗せて出来上がり
嘉正風アナゴ丼
ふっくらとして肉厚の天然あなごは、うなぎに負けない脂の乗り
幸せのどんぶりは冷凍物を感じさせない黄金の味
ごはんと穴子ががっちりとスクラムを組んで旨味をアップした丼 うまツ!
いりやき鍋★★★
対馬地方では、特別な接待や正月などに食す
対馬地鶏は鶏冠に毛が生えた平飼いの鶏
羽毛は褐色で、顎の肉垂れの代わりに「毛髭」がある非常に珍しい形態の地鶏
冷凍で持ち帰っていりやき鍋の再現 脂の乗りも見るからに美味そう
対馬地鶏
対馬ではもともと鶏肉を炒めてから鍋に入れ野菜と一緒に煮込むのでいりやきとある
私は脂の部位だけ少し炒めそれ以外はそのまま関西風に煮込んだ
対馬地鶏はシャモよりも筋肉質で弾力があり、噛むほどに旨みが口中いっぱいに広がる
こんなに味の濃い鶏肉にお目にかかったことがない
久しぶりに旨い対馬地鶏は取り寄せてもう一度味を確かめたい逸品
ご当地感: 4.6/ 味:4.7 価格:4.8/ サービス:4.6/ 雰囲気:4.5
2023/11/10-12 No 84
めっちゃ うまい ご島地グルメ
旅の島食人 池内嘉正
▼ 画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。 (撮影日 2023/11/10-12)
Photograph by Yoshi Ikeuchi
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