2024年12月22日(日) 11:05 JST

ノルウェー ロフォーテン諸島とは

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ノルウェー ロフォーテン諸島(74島目)

ノルウェー王国

ノルウェー王国

N0RWAY

Lofoten Island

ロフォ‐テン諸島

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20112月26日―3月22日

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ノルウエー

国  名
面  積
ノルウェイ 人口485万人

首  都

オスロ
アクセス 関西-ヘルシンキ 10時間 
ヘルシンキーイバロ  
イバロ―カウトケイノートロムソーハシュタ
ロフォ―テン諸島ートロンハイム―オーレスン
ベルゲンーオスローヘルシンキ―関西 
通   貨 クローネ 1NDK-15円

ノルウェー ロフォーテン諸島_プロローグ

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ノルウェー ロフォーテン諸島(74島目)

アルタのアイスホテル

マイナス5℃で凍結するバラの花

すしBARで女房と記念撮影

愛想のいいシェフのポルトガル人

とろけるようなサーモン(トロムソ)

アルタの世界遺産のロックアート

カウトケイノからアルタまでの風景

アルタのアイスホテルの室内

アルタのアイスホテル

トナカイのそりに乗る筆者

雪のの牧場の中を疾走するレインディア―

雪のの牧場の中を疾走するレインディア―

道路を横切るレインディア―

ロフォーテン諸島のオーロラ

全てが氷で出来ている

ロマンチックな室内はマイナス5度である。

トナカイの毛皮の上で

寝袋に入って寝るアイスホテルは多分快適だろう?

幻想的な氷の彫刻にうっとり。

ブルーの光が一層のムードをかもし出ている。

期待していた世界遺産のロックアートは

雪の下で閉館とは情けない。

ホテルで見つけたトナカイが疾走する写真に

すぐさまその現場へと駆けつけた

雪を蹴散らして走る勇壮な姿に

膝まで雪に埋もれての撮影で

オーロラの代わりにトナカイで我慢するとした

カウトケイノからアルタまでの

2時間の雪景色に見とれている間に

目的地のアイスホテルに到着。

ヘルシンキからイバロまで1時間15分。

さらにフィンランドとノルウエーの

国境の橋を越えて5時間の陸路を走る。

1週間前の天気予報ではマイナス20℃と

覚悟を決めてやってきた

カウトケイノ(ノルウエー)は

気温-4度と快晴に恵まれてのスタート

オーロラ見物もままならずがっかりする小鉄(女房)

アルタからトロムソまで

1時間のフライトの旅は順調に運ぶ。

町の魚屋で聞いた「RA sushi」の

すしBARはなかなかの味で、

とろけるようなサーモンの脂ののりは

さすがノルウエー産と舌を唸らせる。

物価高のノルウエーでの値段も納得する。

シェフのポルトガル人の愛想もいい。

外は雪から雨に変わりやがてみぞれとなる。

風も加わり天候が怪しくなってきた。

案の定、翌朝の高速双胴船は欠航の上、

次便まで6時間の休憩をとる。

プロローグ

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ノルウェー ロフォーテン諸島_セニア島

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ノルウェー ロフォーテン諸島(74島目)

午前5時

海は荒れ気温-5℃

夜明け

セニア島の風景

デッカイパイとアイスクリーム

タラのムニエル身がしっかりとして味もグー

猛吹雪の中・・・

左の白い建物の二階がホテル

セニア島の氷結道路

セニア島

早朝、三脚を担いで撮影に出かけたが、

吹き飛ばされるほどの強風と

あまりの寒さに指先の感覚も失

せ早々に退散する。

どうやら不吉な予感が当たりそうな気がする

真夜中の3時、

地震かと思うほどの建物の揺れを感じる。

暴風雪に荒れ狂う波の音、

唸るような風に建物自体が吹っ飛びそうだ。

「何やこれは!」

どちらからともなく目を覚ましていたが、

いつまでも続く風波の音を夢枕に

いつの間にかうとうととまどろんでいた

海岸に立つ木造家屋の2階は広々として快適で、

清潔な木の香りに空腹を覚えディナーとなる。

ノルウエーと言えばタラ、

鮮度抜群の真っ白い身が

ソースに絡まり旨味を凝縮してくれる。

日本の地図にもないセニア島の

二人だけの晩餐会はグー。

荒天候だが何とか出航し、

トロムソからセニア島のある

フィンズネス(1時間15分)へ到着する。

本土から橋を渡るとそこはセニア島。

前も見えないほどの猛吹雪の中、

アイスバーンをぶっ飛ばすこと1時間30分

景色を楽しむどころか

5時を過ぎるともう暗闇の世界である。

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ノルウェー ロフォーテン諸島_ヒンオーヤ島(ハシュタ)

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ノルウェー ロフォーテン諸島(74島目)

やっと上陸ができホテルへと向かう

いよいよロフーテン諸島に上陸

ニシンの酢漬け

朝食は珍しいものばかり

お腹はパンパン

ディナーの前菜

領主の館のキッチン

翌朝は快晴

帰り道は前も見えない猛吹雪

左の赤い建物が宿・右が100年前の領主の館

暴風雪の合間に見せるオーロラ

初めてのオーロラ撮影

港町の風景

宿泊所からの景観

宿泊所からの景観

愛犬のジョージ

10代目当主 クリスチャン・フレデリック

ノックの音で目が覚めたのは午前1時過ぎ、

ぼちぼち降船の準備をと船員が知らしてくれる。

ホテルにチヘックインできたのは午前3時、

まあこれぐらいで済んで良かったと

またもや高いびきに女房も驚いている。

翌朝、元来た道を逆戻り、

曇天から雨に変わりどす黒い海峡を進む

袖すれ合うのもなにかの縁、

しかし船の揺れはいっこうに

治まる気配が見えない

船内放送では次の停泊地も通過が

決定と
淡々とした声が流れる。

BODOという港に午前2時に

到着予定が決定する。 

もうじたばたしてもはじまらない

船室に帰って寝ることにする。

旅にハプニングはつきもの

目的地のスタムスンドまで

4時間、

暴風はますますひどくなる一方

いったいどないなるんやと、

映画のタイタニックの

沈没の映像が一瞬、頭をよぎる。

偶然、船上で知り合った

ツアーガイドの前田君の

通訳のお蔭で

適格な情報を得ることが出来て

助かった。

いよいよ待望のロフォーテン諸島の
玄関口の

スタムスンド(STAMUSUND

へ沿岸急行船(12000トン)は進む。

次第に荒れだす不気味な雲行きに

不安そうな乗客の顔・顔・顔。

船の揺れは酷くなる一方で、

もう立っては歩けない。

女房は早くから覚悟を決めて

船室で横になっている

また雪が降ってくると車の中で待機し、

やがてルディの指差す方向にオーロラが舞う。

神秘な光に感嘆して、

マイナスの世界で痺れるような手の痛みも

忘れるほど撮影に熱が入る。

納得のいく撮影は出来無かったが

来年にはもう一度このハシュタを

訪れているだろう。

山中で待つこと30分、

雲の間から星が覗く。

「エッ!凄いな」こんな天気なのに

10時を過ぎた頃に一回目の

オーロラを目にする。

初めて見るオーロラもだが

彼の才能にはもっと驚く。

携帯用のインターネットは

山中で大いにその威力を発揮する。

気持ちが通じる人とは、

会話も弾みオーロラ談議に花が咲く。

夕食後はルディの車で

オーロラ撮影へと案内していただく。

外は横殴りの雪、

「今夜は無理やな」

「帰りましょうか」「いや大丈夫です」

インターネットでオーロラ情報を

チェックするルディは頼もしいナビゲータだ。

300年続く10代目の当主

クリスチャン・フレデリック

クルセン氏(
40)が営む領主の館。

フルコースの夕食は食べきれないほどの

ボリュームと味に
胃袋もびっくりするが、

並べてあるフォークナイフの多さも初めてだ

今夜は町で知り合ったオーロラの写真家、

ルディ(Rudie van deameer)氏を招待する。

ハシュタ(ヒンオーヤ島)

船内はひっそりとして

旅の賑わいはどこにも見られない。

やっとの思いで目的地に到着、

迎えの玲子さん(ロフォーテン諸島在住23年)

「こんなことは島始まって以来の出来事」と

明日からの気象情報に笑みは消える。

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ノルウェー ロフォーテン諸島_ロフォーテン諸島

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ノルウェー ロフォーテン諸島(74島目)

2週間ぶりの朝日

ガイドの玲子さんの知人宅を訪ねて

オーの景観

島の子供たち

島の子供たち

オーのホテル

ロフーテン諸島・オーの景観

レイネの景観

女房・モッツンのマネージャーベンケイ・ガイドの玲子さん

デッカイタラの白子

タラ工場から買った捕れたてタラ

タラ工場

切り落とされたタラの頭

タラを干しているのは海外からの労働者

タラの干場

モスケネス島のレイネからオーへの景観は

世界中の写真家がほれ込むほどの美しさである

雪を被った赤いロルブー(漁師小屋)や

白い家と絵のようなフィヨルドが幾重にもつながり

撮影ポイントの数も多く

車はなかなか前に進まない。

港のタラ工場で特別に交渉して

水揚げされたばかりのタラ(7㎏)を手に入れる

物価の高いノルウエーでは

格安の200Nku(3000円)とは助かる。

タラ鍋は持参のポン酢で舌堤の音がする。

肝はバター焼き、白子は醤油焼き、

タラの子はあまりの大きさに

残った食材の方が多かった。

島で食すタラは繊細な日本のタラとはひと味違うが

ひと晩冷蔵庫で寝かせた白い身は

翌日の食卓に旨味を増して再登場した。

タラ魚は2月~4月中順まで、

正に今が最盛期であるが、

続く悪天候のため漁船は港で停泊したままである。

自然乾燥の干タラはロフォーテンの名物である。

日本のスケソウタラとはけた違いにでかい奴で、

食文化の違いで白子はカモメの餌になり

肝とタラコは食するがその大きさには閉口する。

ロフォーテン諸島は7つの島からできている

オストヴォーグ島(東ヴゥーグ)

ロフォーテン諸島最大の港町

ギム島。

ヴェストヴォーグ島(西ヴォーグ)スタムスンの港

フライスタッド島(ヌースフィヨルド)

モスケネス島(レイネ・オー)

ヴァ島

ロスト島(パフィンのコロニー)からなる

ロフォーテン諸島

一日に10回も天候が変わる島の朝、

2週間ぶりの朝日の顔が眩しい。

陽光に輝く雪景色の夜明けに

透き通るような冷たい空気を胸いっぱい吸い込む。

「あ~ぁうまい」。

北大西洋の厳しい気候風土と

塵ひとつ無い白銀の世界にシャターの音を重ねる。

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ノルウェー ロフォーテン諸島_オーロラ

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ノルウェー ロフォーテン諸島(74島目)

100年前のアールヌーヴォ様式の建物(オーレスンド

100年前のアールヌーヴォ様式の建物(オーレスンド

ニーグロス大聖堂の壁面

ニーグロス大聖堂

トロンハイム

ロフォーテン諸島モッツンドのロルブーの裏で

ロフォーテン諸島モッツンドのロルブーの裏で

ロフォーテン諸島モッツンドのロルブーの裏で

ロフォーテン諸島モッツンドのロルブーの裏で

ロフォーテン諸島モッツンドのロルブーの裏で

ロフォーテン諸島モッツンドのロルブーの裏で

ロフォーテン諸島モッツンドのロルブーの裏で

ロフォーテン諸島モッツンドのロルブーの裏で

グリーンのカーテンが現れては消え

消えては現れるオーロラのブレイクに

広角レンズでも納めきれない

空一面に広がる光のアートの

幻想的な世界に引き込まれ

神秘的な芸術は地磁気緯度

65-70度に発生する

太陽と地球が生み出したオーロラに

身体中に電流が走ったように

夜空に釘づけにされていた

ロフォーテン諸島の滞在中4日間は

暴風雪,
後の3日間は幸運にも快晴と

なり
オーロラの乱舞に無我夢中で

シャッターを切る酷寒の

北極圏であった。

寒さなんて全く感じられないのは

南極での耐寒経験のお蔭と自負する

次から次へと現れる夜空に舞う

ファンタジックショーに

首が痛くなるほど満天の夜空を仰ぐ

女房も満足そうな驚きの声を上げ、

今夜もオーロラに乾杯

オーロラ(Nordlys)

ノルウエーの町々の異なる美しさは

何度も同じ場所を訪れてはその美しさの虜になる

特に中世の首都として栄えたトロンハイムでは

川面に映った気高い昔の木造家屋の姿は

いつまでも目に焼き付いている

1000年の歴史を繰り返すニーグロス大聖堂は

幅50mに渡り厳荘な彫刻が刻まれていた

アールヌーヴォー様式のオーレスンドの街は

優雅な100年前の街並みを

散策するだけで心が満たされる思いだ

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ノルウェー ロフォーテン諸島_エピローグ

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ノルウェー ロフォーテン諸島(74島目)

ロォフーテンのオーロラ

ベルゲンの魚市場・タラ

ベルゲンの魚市場

ベルゲンの魚市場

カウトケイノのレインディア

朝の太陽

アルタのアイスホテルで

トロンハイムの朝

セニア島

モッツンドのロルブー(漁師小屋)

カメラマンが憧れるレイネの景観

白い雪に白い建物

山羊のチーズ

アイスバーンは時々スリップ事故

モスケネス島のレイネの景色

ロフォーテン諸島のフィヨルド

ロフォーテン諸島のフィヨルド

トロンハイムのクリスチャン要塞

ロフォーテン諸島

台湾人

韓国人

ソグネフィヨルドで知り合った旅の仲間

Alesund

Sogne Fjord

Sogne Fjord

Bryggen

北極圏の冷たい水で育った魚介は

身が締まり舌の記憶に残っている

タラにアンコウ、サーモンにニシン、

ノルウエーの最高料理として知られている

干ダラのトマトソース煮込み、

バクラオBacalaoはもう一度食べたい味だ

珍しい山羊乳100%の茶色いチーズは

まったりとして私の好み、

キャラメルのような癖になるノルウエー独特の味だ

北のカウトケイノからベルゲンまでの旅。

時には嵐に見舞われ、

その後はオーロラの歓迎を受け

感動の日々を過ごす。

カウトケイノ、アルタ、セニア島、

ハシュタ、ロフォーテン諸島、

トロンハイム、オーレスンド、

ベルゲン、オスロまで

北海道から九州までの道程を

わずか一ケ月間で旅できたことに

心からタックTakk(ありがとう)

シーフードが溢れている街には寿司店が繁盛していた。

日本の寿司ではなく

世界の寿司として認知されている。

米はカリフォルニア米の「錦」、

ガリは中国、ワサビはイタリア、

茎わかめは台湾と

インターナショナルの世界の味となっている。

とろけるようなノルウエーサーモンの燻製は

ここでしか味わえない格別の逸品だ。

一ケ月間のノルウエーの旅は、

自然が作り出す北極圏の北の光に

身も心も印象に残る感動の連日であった。

夏は観光客で賑わう景勝地は予約で超満員。

世界一物価の高い国も

自然に恵まれた気候風土に快適な生活を送っている

味の記憶は「タラの舌」、

とろけるような味わいは

初めて食すゼラチンいっぱいの珍味だ。

エピローグ

世界屈指のフィヨルドの小さな町には

夏になると世界中から観光客が訪れる

治安のよい国を何不自由なく旅できたことに感謝

お世話になった出会いの人たちに

もう一度タック。(ありがとう)

2011年2月26日~3月22日

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